「無料Wi-Fiについてはなくすべきかなと最近思っています」ーーそう語るのはソフトバンクグループの孫正義氏(代表取締役社長)です。
ソフトバンクグループの第37回定時株主総会の場で、訪日客向けの無料Wi-Fiサービスについて問われた孫正義社長は、次のようにコメントしました。
「無料WI-Fiについてはなくすべきかなと最近は思っています。というのも、オリンピックのたびに、無料WI-Fiでさまざまな被害が起きています。それはセキュリティの問題です。無料Wi-Fiスポットを名乗ってですね、セキュリティの穴をうまく活用して、悪い人が悪さをするという被害が大量に発生しています」
「無料Wi-Fiよりもむしろ、世界中の携帯事業者とデータのローミングをもっと、アンリミテッドなローミングをすることによって、無料WI-Fiなんかを使わなくても、日本のLTEは世界で最も優れた容量とカバー率をもっていると思いますけど、そのほうがセキュリティを保てて、かつ面倒くさくないと最近は思っています」
「もしかしたら無料Wi-Fiのほうがいいんだという人が世界にもいるかもしれませんので、それはそれでセキュリティの面も別途解決するいい方法があるのかどうか、総合的な問題の解決方法を考えたいと思います」
ソフトバンクといえば、2015年より訪日外国人向けの無料Wi-Fiサービス「FREE Wi-Fi PASSPORT」を提供中。一方、米国と日本間ではローミングも充実。買収した米Sprint網を活用し、米国に渡航するソフトバンクユーザー向けに、日本と同じ料金プランが使える「アメリカ放題」。そして、日本に渡航するSprintユーザー向けには「Japan Roaming」を提供しています。
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