2017年も半分が過ぎようとしておりますが、ここで2017年前半「これを聴いておけば、まぁ間違いない」モノを幾つか。
洋楽邦楽でやろうとしたらかなり長くなりそうになったので、この記事は邦楽のみで以下。
いろいろアレが入ってないとかこれがないとかあるでしょうが。
聴くのも限界があるので、以下はあくまで自分が知ってる中での話。
当たり前ですが。
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大正義/ポルカドット・スティングレー
ライブチケットが、瞬時に完売することで話題の「チケットが取れないバンド」ポルカドット・スティングレー。
注目の新人と呼ぶには、もう既に売れてしまってますが。
今後メディアの露出が増え、タイアップがあればさらに話題になって、話題になるのは間違いない。
押さえるのは今のうちに。
ミニアルバムしか出してないのに、既にこの人気。
もう売れない理由がない。
椎名林檎っぽい少しハスキーでけだる目のボーカルに王道ギタロックのリフ。
非常に疾走感があって、新人感がないクオリティ。
ユニバーサルシグマ/半泣きビビレコーズ (2017-04-26)
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T字路s/T字路s
遂にT字路sが1stフルアルバムを発売。
昭和の、夜の酒場の雰囲気と酒の香り満載、深夜な大人な楽曲群。
エピフォンのセミアコと重厚なウッドベースのリズムに絡みつく、ハスキーなボーカルはそれだけでブルージー。
内田慈さんが涙にくれるキャバ嬢を演じるPV(力の抜けたダンスが最高)と紫煙が煙るようなT字路sの曲とのマッチングも素晴らしい。
もっと売れていい。
Say Goodbye to Memory Den/DYGL
お恥ずかしい話、このDYGL、初めて聴いたとき「またイギリスの新しいバンドかな~」と本気で思ってて、あとで邦楽だと知って随分驚いたもんです。
邦楽洋楽って、音だけで結構聞き分けられるんですけどね。
完全に初期THE STROKESとかJETとか、いわゆるロキノン系ロックな音を鳴らしてる。
調べてみたら、THE STROKESのアルバート・ハモンドJrがプロデュースだそうで、そりゃあこういう音になる*1。
少しよれた感じのギターとか、初期THE STROKESまんま(尻ジャケットの頃の)。
英国新人バンドと言われても納得しかねない相当な格好よさ。
昔、ブリグリがオアシスっぽい音と英語詞でやってもブレイクしなくて、その後日本語でやったら売れたって逸話を思い出すけど、DYGLはこのまま英語でやって欲しいなぁ。。。
HARDENOUGH (2017-04-19)
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3/tricot
園子温監督「TOKYO VAMPIRE HOTEL」のOPを担当してるtricot。
結成七年目の女性バンド。
既に知られてますが、やはり格好いい。
以前からちょこちょこ聞いてはいたんですが、この楽曲は特に気に入った。
アルバムジャケットが実にロック。
雪と砂/泉まくら
女性ラッパー 泉まくらの新作「雪と砂」
アルバム自体、かなりよかったんですが、中でもOMSBプロデュースの「フィクション」がかなりいい。
元々、個人的にOMSBのトラックが好き&泉まくらが一緒になれば好みなのは当然として。
あとFISHMANSカバー曲「いかれたBaby」が入ったアルバム「TOKYO GIRLS LIFE」も出して、かなり今年は精力的に活動をしてる。
SPACE SHOWER MUSIC (2017-01-25)
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A 03 Tale, \ella/DONY JOINT
KANDY TOWWN ドニー・ジョイントのソロアルバム。
特にこの曲は、ギター&管楽器のループするトラックが夏っぽいポップな印象。
ラップ自体は結構ユルくって夏感はないんだけれども(TUBEの前田なんてのは声からして夏っぽいが)。
アルバム全体としてのクオリティがかなり高い。
Pヴァイン・レコード (2017-05-24)
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INDIGO/SALU
PVのD.Oのルックスがなんかすごいんですが。
髪を編んでないからか……。
SALUの新譜は、鎖のMC漢やDOが参加したゴージャスな一枚。
SALUは天才ですから、必聴なのは間違いないとして(どれ聴いても間違いないし)。
あと、ゆるふわギャングとのコラボ曲もかなりいい……。
と思ったらPVがあったので貼っときます↓
無機質でデジタルチェックなMCが面白い。
トラックはMGMTの「KIDS」か、懐かしい。
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Mars Ice House/ゆるふわギャング
男女カップルMCゆるふわギャング。
いわゆるラップ文化なんかは韓国のほうが進んでいるんだけれども(ラップミュージシャンの収入も桁が違う)、ゆるふわギャングなんかを聴いてると、日本のラップブームってのも、MCバトルだけじゃなくて、楽曲の面でも海外の新しいそれらを取り込んだクオリティのものを作って、キチンと戦っていけるクオリティのものを作ってるんだよなー、としみじみ思う。
ということで、もっとみんな日本のラップを聴こう。
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SOCiALiSM/BiS
新生BiSのパンキッシュな一曲。
アイドルを名乗りつつ、アイドルという言葉のイメージからかけ離れたパフォーマンスと楽曲。
BiSがもったいないのは、現場での、熱量が凄まじいパフォーマンスありきだからであって、パッケージされたメディア向きじゃないというところだったり*2。
間違いなくBiSは、スタジオライブよりライブハウスに向いてる。
だからこそライブが楽しいんだが。
これからBiSが、今度こそ売れるべく、どうやって展開していくのか注目してる。
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GiANT KiLLERS/BiSH
そしてBiSと同じWACKの「楽器を持たないパンクバンド」ことBiSH。
最近は、このミニアルバム"GiANT KiLLERS"をリピートでずっと聞いてる。
実に、ハシヤスメのよさが際立つ一枚。
BiSと比較しても音に鍵盤、管楽器なんかが入ることでトラックが必然的に厚い。
WACK的に、BiSでは「ROCK」で、BiSHはいわゆるカタカナの「ロック」の印象。
ちなみにPVでお父様役が「本田博太郎だったらピッタリだなー」と思ってたらほんとに本田博太郎で驚いた。
Squarepusherの「Come On My Selector」みたいな展開かと思ったら、後半は、ジョン・ウーな二丁拳銃ですっかりバイオレンス。
本田博太郎の影響か「東京無国籍少女」っぽくもある。
GiANT KiLLERSの初回生産限定盤は予約してるので、届いたらまたいずれ。
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WIFE/清竜人25
世間では、結婚宣言をしたアイドルが話題ですが。
一夫多妻制アイドル 清竜人25という時代の徒花が先日解散した。
アイドルというフォーマットをカリカチュアライズしたような多幸感に満ちたブリブリの楽曲と、清竜人を中心とした一夫多妻制という世界観。
アイドルの楽曲ってボーカルがコロコロ変わるからこそ面白い一面があるわけですが、男女混声になればさらにおもしろいのは当たり前。
高低の音域を持つボーカルがそれぞれに得意なところを歌えば変化にもなるし、クオリティも安定する。
その上、清竜人という天性のエンターテイナーの、ファンクなボーカルと見事なパフォーマンスが夫人らを引き立て、もり立てる。
解散は惜しいと思うが「清竜人がこれを10年やるか?」というとやはり疑問だろうし、解散すると言ったっきりダラダラ続けてるマニック・ストリート・プリーチャーズより、こうやって解散するほうが幸せかもしれない。
世界観的には、離婚ではなく専業主婦になるそうなので再結成(パートアルバイト?)ライブだって期待できなくもない。
で、今度の清竜人のバンド、TOWNはどーなんすかね。
トイズファクトリー (2017-04-12)
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最後に
面白いのは、2017年になって、幾つものアイドルグループが解散したり休止したりして、一時期のアイドルの勢いが下がり、その空隙へラップとギターロックの盛り上がりが徐々に来ているところかもしれない。
またバンドブームになってもそれはそれで面白いし、ラップはMCバトルじゃなくて楽曲でもっと評価されて欲しい。
あとは岡崎体育とか、エビ中の新しいのとか、soratobu sakanaとか、JAZZ DOMMUNISTERSの2ndとか。
いろいろありますがキリがないのでこんなもんで。
最後はシミケンばりの筋肉ハーモニカが響くブルースロックバンドMONSTER大陸「LOVE SONG」でお別れです。
ではまた。