嫁は長時間外にいると、すぐ具合が悪くなってしまう。
そのため、この日も尋常じゃなく具合が悪かった・・・。
フラフラになりながら吊革に捕まる嫁。
冷や汗もかいている。
ふと、顔をしたにやると
前の人と目が合った。
嫁が具合が悪いのに気づいているようだ。
席を譲ろうか、どうしようか・・・
前に座っていた若い兄ちゃんはそんな雰囲気を出していた。
「○○駅~ ○○駅~」
と、電車が止まり、プシュ~と、扉が開いた。
若い兄ちゃんが立ち上がり、「どうぞ」と嫁に席を譲ってくれた
その時であった
座ろうとした時、ババァが男を押しのけてきた
は?
え?
そんなんずるいでしょ
と、突然ババァが癇癪(かんしゃく)を起こし始めた。
要約すると、おばさんには譲らないけど、若い子には譲るんでしょ的なことを言いたいらしく
もっと分かりやすく言うと、私に座らせろという事だった。
嫁も、しゃべる元気も無いし、何よりめんどくさかったので
おばさん座っていいですよ
と、席を譲った。
しかし・・
周りがザワザワし始めた。
「明らか具合悪そうだったのにね」
「あのおばさんこわい」
「普通あんなことできないよね」
嫁も反論したかったが
「具合悪いんで座らせて下さい」なんて言えないぐらい体調が悪い。
ザワザワに耐えきれず
一駅でババァが無言で立ち上がる!
しかし、嫁の降りる駅はあと一駅だったので、嫁は立ったまま
一駅の為に座って立つという動作をする方が辛かったのだ。
嫁が座らないので、ババァが文句を言いに近づいてきた。
なんで座らないの!私が譲ってあげてるのに!
あなたがあからさまに具合悪そうだから私が譲ってあげてるのに!
めんどくさいから無視する嫁。
しかも譲られてはいない
5分間ぐらいずっと言われ放題だったのだが
いい加減嫁もむかついたので
「五月蝿い」
具合が悪い時に、横でギャーギャー言われて
本当にきつかったようだ。
ババァはムッカーーという顔で、顔が真っ赤に!
そのまま黙り込んだ。
周りはココロの中でガッツポーズ
「おー」やるじゃん的な言葉もちらほら。
車内がひとつになった瞬間であった。
というのが、スカっとする話でした。
嫁はその後、電車を降りた。
それではまた明日
ではでは~!