こんにちは。shobyです。
今回は、フリルのAppStoreアップデート文を書く際に考えていることをご紹介します。
iOSのアップデート文は見られていないようで意外と見られている部分です。 アップデート文は、ユーザーとの貴重な接点でもあります。
フリルでは、「バグ修正」といったテンプレ文を書きたくなる気持ちをグッと抑え、 好感度、復帰、認知という3点を考えてアップデート文を書いています。
概要
- 好感度:人間味を持たせて、フリルに対する好感度を上げる
- 復帰:フリルに興味を持ってもらい、久しぶりに起動してもらう
- 認知:フリルの知らなかった一面を知ってもらい、使い方の幅を広げる
- 具体的な効果
好感度:人間味を持たせて、フリルに対する好感度を上げる
フリルでは、サービスに対する好感度を高めるため、アップデート文に人間味を持たせています。
わかりやすい例ですが、Tumblrのアプリはアップデート文が面白いということでたまに話題になります。
こういった人間味のあるアップデート文は、「バグ修正」といった無機質なアップデート文よりも、サービスに対して好感を持ってもらいやすくなります。
具体的には以下のような文章をアップデート文に含めています。
こんにちはフリルです。桜も咲き、暖かい春がやってきました。 気分も明るく、おでかけが楽しくなりますね。
復帰:フリルに興味を持ってもらい、久しぶりに起動してもらう
フリルでは、改めてフリルに興味を持ってもらい、復帰してもらうことを狙ってアップデート文を書いています。
皆さんもそうだと思いますが、ユーザーが毎日ヘビーに使うアプリは数個で、他のアプリは入れたまま忘れることがほとんどです。 そのような入れっぱなしアプリを起動するタイミングの一つが、アプリのアップデートです。
そのため、アップデート文でアップデート内容、もしくはフリル自体に興味を持ってもらい、復帰してもらうことを考えてアップデート文を書いています。
コツは主に三つ
- 最初の3,4行で興味を引くこと
- AppStoreでのアップデート文の仕様上、省略されずに表示されるのが3,4行です
- ユーザーの欲を刺激すること
- 物欲、食欲、旅行欲、イベント欲など
- 季節に絡めること
- 季節の変わり目は欲が高まりやすいです
具体的には以下のような文章です。
ゴールデンウィークも終わり、暦の上ではもう夏。 本格的な暑さに備えて、そろそろ夏物ファッションの準備を始めてはいかがでしょうか。
認知:フリルの知らなかった一面を知ってもらい、使い方の幅を広げる
フリルの知らなかった一面を知ってもらい、フリルの使い方の幅を広げることを目的にアップデートを書いています。
「フリルといえばファッション」という認識を改めてもらい、事業の成長を後押しするのが狙いです。
以下の文章が例になります。 ファッションしか購入したことのなかったユーザーに、カメラやインテリアを買ってもらえたら成功です。
フリルなら、今この季節にぴったりな春物ファッションから、 おでかけが楽しくなるカメラ、春を感じるインテリアまで、 フリマ価格でお得に買えちゃいます。
具体的な効果
定量的な効果計測はできていませんが、定性的には効果を与えていることが分かりました。
好感度、復帰、認知といった数値は、アップデート文の影響を測ることが難しく、定量的に効果計測することができません。
定性的な調査に関しては、社内のユーザーにインタビューしたところ、フルーツを紹介したアップデート文を見て購入に至ったという意見が得られました。
好感度も、復帰も、認知も、長期で少しずつ影響してくるものなので、こういった地道な積み重ねが後々大きな影響を及ぼすと考えています。
まとめ
フリルのアップデート文を書く際には、好感度、復帰、認知の3点を考えて書いています。
定量的な効果計測は難しいですが、長期的にはサービスに影響を与えうると考えています。