りりぽん(須藤凜々花)「結婚宣言」事件であいまいになったが、NGT48不正投票疑惑がある。これは、速報発表時にNGT48メンバーが上位に名を連ね、何か不正があったのではないかという疑惑だ。実際にNGT48メンバーのモバイル投票が重複投票できたので、それがネットで話題となった。しかし、運営に委託された株式会社ゴンドラが重複投票疑惑を否定した。

下表は、選抜総選挙で80位以内に入った者のうち、速報で「圏外」だった9人を除いた71人が、速報での獲得票が総得票の何%を占めているかと、その偏差値を表している。


25位の高倉萌香は75.70%(偏差値80.38)、5位の荻野由佳は75.05%(同79.92)、13位の本間日陽は60.71%(同69.84)だった。高倉と荻野は17日間の最初の1日に4分の3(75%)を獲得したことになる(本間は6割)。しかも、その後の16日間で4分の1(25%)しか獲得していない(本間は4割)。

問題はそれが起きる確率で、偏差値はそれを表している。高倉の80.38は1000分の1.2、荻野の79.92は1000分の1.4、本間の69.84は100分の2.3という数字だ。71人なので、100分の2.3はありうるが、前二者はありえない数字である。つまり、本間はセーフだが、高倉と荻野はアウトということになる。

これはレヴィットとダブナーが『ヤバい経済学[増補改訂版]』(望月衛[訳]、東洋経済新報社、2007年)で相撲の八百長を暴いたのと同じ手法である。7勝7敗の力士の8勝6敗の力士に対する勝率が、期待値は48.7%なのに、実際は79.6%もあった。同じく、7勝7敗の力士の9勝5敗の力士に対する勝率が、期待値は47.2%なのに、実際は73.4%もあった。

ちなみに、いちばん数値が小さいのは10位の北原里英の6.84(偏差値33.22)だった。また23位の中井りかは17.70(同37.48)だった。だから、NGT48全体が不正投票しているというわけではない。

2017.06.20 | 48/46グループ | トラックバック(0) | コメント(0) |












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