森友学園 申請書類をねつ造か

森友学園 申請書類をねつ造か
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学校法人「森友学園」が補助金を不正受給した疑いが持たれている事件で、学園は、補助金を受け取るのに必要な子どもに関する書類をねつ造していた疑いがあることが関係者への取材でわかりました。特捜部もこうした情報を把握していて、学園の籠池泰典前理事長から詳しく事情を聴くものと見られます。
「森友学園」は、運営する幼稚園で障害がある子どもの数などを水増しするなどして補助金を不正に受給した疑いで告訴されていて、大阪地検特捜部は19日夜から20日朝にかけて、学園の事務所がある大阪・淀川区の幼稚園などを捜索しました。

この幼稚園では障害がある子どもの診断書などを保護者から受け取って大阪府に提出し、人数に応じて補助金を受給していましたが、府に提出された書類の一部がねつ造されていた疑いがあることが関係者への取材でわかりました。

保護者の1人はNHKの取材に対し、「入園後に熱性けいれんを発症したなどと書類にうそを書かれ、無断で府に出されていた」と話しています。

府の調査では、5人の園児の保護者が、「幼稚園に診断書を出していない」としているのに府には診断書が存在していたことも明らかになっています。

大阪地検特捜部も保護者らから事情を聴いてこうした情報を把握していて、今後、籠池前理事長(64)から詳しいいきさつなどについて事情を聴くものと見られます。

一方、籠池前理事長は、「申請はすべて私自身がしていて欠けている点があったことは申し訳ない。しかし、毎年の府の監査にも問題があったのではないか」と話しています。

官房長官「法と証拠に基づいて適切に捜査」

菅官房長官は午後の記者会見で、「個別事件についてはコメントすべきではないと思うが、大阪地検において告発を受理し、現在、捜査中であると承知している。あくまでも検察当局において、法と証拠に基づいて適切に捜査を行っているのだろう」と述べました。