加藤一二三 九段敗れて現役引退
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将棋界で60年以上、プロ棋士として活躍してきた史上最年長の加藤一二三九段が、20日の対局に敗れ、現役引退となりました。
加藤一二三九段(77)は昭和29年に当時の史上最年少記録となる14歳7か月の若さでプロ棋士になり、「名人」などのタイトルを合わせて8期獲得するなど、将棋界を代表する棋士の1人として60年以上、第一線で活躍してきました。
ことし1月には将棋界で史上最年長の棋士となりましたが、順位戦の最も下のクラスでも成績が振るわず、日本将棋連盟の規定により進行中のタイトル戦の予選などがすべて終わった段階で引退となることが決まっていました。
加藤九段は20日、東京の将棋会館で負ければ最後となる竜王戦の予選の組を決める対局に臨み、54歳年下の高野智史四段(23)と戦いました。
対局は加藤九段が投了し、残された対局がなくなっため現役引退となり、誰よりも長く続いた棋士生活に終止符を打ちました。
ことし1月には将棋界で史上最年長の棋士となりましたが、順位戦の最も下のクラスでも成績が振るわず、日本将棋連盟の規定により進行中のタイトル戦の予選などがすべて終わった段階で引退となることが決まっていました。
加藤九段は20日、東京の将棋会館で負ければ最後となる竜王戦の予選の組を決める対局に臨み、54歳年下の高野智史四段(23)と戦いました。
対局は加藤九段が投了し、残された対局がなくなっため現役引退となり、誰よりも長く続いた棋士生活に終止符を打ちました。
史上最年長の棋士「神武以来の天才」
加藤一二三九段(77)は昭和15年1月1日に福岡県で生まれ、昭和29年、当時の史上最年少となる14歳7か月の若さでプロ棋士になりました。
デビュー後は4年連続で昇段を決めて、これも史上最年少の18歳で棋士として一流の証しであるA級になり、異例の速さで将棋界の最高レベルまで駆け上がりました。
その活躍ぶりから「神武以来の天才」と呼ばれ、「名人」や「王位」などのタイトルを合わせて8期獲得するなど、将棋界を代表する棋士の1人として活躍しました。
対局では、飛車の先に銀を繰り出す「棒銀」の戦法を得意とし、長考派として知られる一方で、終盤、秒読みに入ってからも力強さを発揮することから「1分将棋の神様」の異名も持ち、持ち時間の少ないルールで行われるNHK杯ではこれまでに7回の優勝を果たしています。
還暦を迎えたあともA級に在籍して活躍を続けるなど、60年以上にわたって現役を続け、個性的なキャラクターから「ひふみん」の愛称で親しまれています。
去年12月には、加藤九段の記録を塗り替えて14歳2か月で史上最年少棋士となった藤井聡太四段との間で年齢差が62歳の対局も実現し、話題となりました。
77歳になったことし1月、将棋界で史上最年長の棋士となりましたが、棋士のランクを決める順位戦のリーグで、最も下のクラスの中で下位の10人にとどまることが確定しました。この場合、通常は「フリークラス」という順位戦に参加できないクラスに降格することになりますが、これには60歳までという年齢制限が設けられているため、77歳の加藤九段はこのクラスにも入ることができず、残された対局を終えた時点で現役を引退することが決まりました。
しかし、その後も1勝6敗と振るわず、タイトル戦やNHK杯の予選で敗退したため、20日臨んだ竜王戦の予選の組を決めるトーナメントが唯一の対局として残されていました。
デビュー後は4年連続で昇段を決めて、これも史上最年少の18歳で棋士として一流の証しであるA級になり、異例の速さで将棋界の最高レベルまで駆け上がりました。
その活躍ぶりから「神武以来の天才」と呼ばれ、「名人」や「王位」などのタイトルを合わせて8期獲得するなど、将棋界を代表する棋士の1人として活躍しました。
対局では、飛車の先に銀を繰り出す「棒銀」の戦法を得意とし、長考派として知られる一方で、終盤、秒読みに入ってからも力強さを発揮することから「1分将棋の神様」の異名も持ち、持ち時間の少ないルールで行われるNHK杯ではこれまでに7回の優勝を果たしています。
還暦を迎えたあともA級に在籍して活躍を続けるなど、60年以上にわたって現役を続け、個性的なキャラクターから「ひふみん」の愛称で親しまれています。
去年12月には、加藤九段の記録を塗り替えて14歳2か月で史上最年少棋士となった藤井聡太四段との間で年齢差が62歳の対局も実現し、話題となりました。
77歳になったことし1月、将棋界で史上最年長の棋士となりましたが、棋士のランクを決める順位戦のリーグで、最も下のクラスの中で下位の10人にとどまることが確定しました。この場合、通常は「フリークラス」という順位戦に参加できないクラスに降格することになりますが、これには60歳までという年齢制限が設けられているため、77歳の加藤九段はこのクラスにも入ることができず、残された対局を終えた時点で現役を引退することが決まりました。
しかし、その後も1勝6敗と振るわず、タイトル戦やNHK杯の予選で敗退したため、20日臨んだ竜王戦の予選の組を決めるトーナメントが唯一の対局として残されていました。