海自護衛艦にASEAN各国の士官が乗艦

海自護衛艦にASEAN各国の士官が乗艦
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防衛省は長期航行の一環として南シナ海を航行する海上自衛隊の護衛艦にASEAN=東南アジア諸国連合の各国部隊の若手幹部を招き、国際法のルールなどを確認する取り組みを開始しました。南シナ海などで海洋進出の動きを強める中国をけん制する狙いもあると見られます。
これは、去年11月、稲田防衛大臣がASEAN=東南アジア諸国連合の国防相らの会合に出席し、各国との防衛協力の強化を確認したことを受けて行われるものです。

東南アジア各国との親善などを目的に長期航行を続けている海上自衛隊の最大級の護衛艦「いずも」にASEANの10か国の部隊の若手幹部が招かれ、19日、シンガポールを出港しました。

防衛省によりますと、護衛艦は5日間の日程でシンガポール周辺の南シナ海を航行し、海洋に関する国際法のルールを確認するほか、自衛隊が過去に行った災害救助の実例を紹介するということです。

また、洋上給油の訓練の見学やヘリコプターの体験搭乗なども予定されているということです。

防衛省は今回の取り組みを通してASEAN各国との間で国際法についての認識を共有したいとしていますが、南シナ海などで海洋進出の動きを強める中国をけん制する狙いもあると見られます。