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 鳥取県の米子空港で今月9日、地元の航空自衛隊美保基地所属のC2輸送機が滑走路を外れて草地に突っ込む事故があり、防衛省は20日、3等空佐の操作ミスが原因と発表した。

 事故は9日午前6時40分ごろに発生。C2が誘導路から滑走路に進入したところ、ステアリングとブレーキが利かなくなり、滑走路を横切って停止した。

 防衛省によると、C2の操縦室には、自機の速度や機体の姿勢を確認する装置がある。この装置の作動準備が終わる前に機体を動かすと、装置が速度や姿勢を誤認する特性がある。「機体は高速で走行している」と認識した場合、方向を変えるステアリング操作が制限され、ブレーキが利かない状態になるという。

 今回、作動準備が終わる前に操縦士が機体を動かしたことで「高速で走行中」と誤認され、ステアリングもブレーキも利かない状態になったという。機体のマニュアルにはこうした特性が記載されているが、操縦士はこの特性を失念していた可能性があるという。