ジャカルタ=古谷祐伸
2017年6月20日02時08分
インドネシア警察は19日、バリ島のクロボカン刑務所から、服役中の外国人の男4人がトンネル状の穴を掘って脱獄したと明らかにした。刑務所の管理態勢に問題が多いとされる同国では今年に入り、各地で脱獄事件が相次いでいる。
脱獄したのは、オーストラリア、ブルガリア、インド、マレーシアの男4人。不法滞在や資金洗浄、違法薬物所持など、受刑理由も刑の長さもさまざまだが、18日、刑務所の壁の下に掘った長さ12メートル、直径60cm前後の穴を通って一緒に逃げた模様だという。
同刑務所は定員が約320人だが、当時は4倍超の1300人以上が服役中で、監視役の刑務官は10人しかいなかったという。
インドネシアでは5月にスマトラ島プカンバルの刑務所で、受刑者を詰め込みすぎだと抗議行動が起きた際、混乱に紛れて約440人が集団脱走し、今も約150人が捕まっていない。6月には同島ジャンビの刑務所で、豪雨の洪水で壊れた壁の穴から約50人が脱走した。(ジャカルタ=古谷祐伸)
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朝日新聞国際報道部