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 パリの繁華街シャンゼリゼ通りで19日午後、憲兵隊の車列に乗用車が突っ込んだ。車は炎上し、運転していた男は死亡した。コロン内相らが現場で説明した。武器や爆発物を積んでいたといい、検察当局の対テロ部隊が捜査に乗り出した。憲兵隊にけがはなかった。

 ニュース専門局BFMテレビは、容疑者は要注意人物として当局が把握していた男だと伝えた。現場に居合わせた男性(56)が大きな音に驚いて振り返ると、車から火と煙が上がったという。観光客らがいっせいに逃げ出し、一帯は騒然となった。

 シャンゼリゼ通りでは大統領選直前の4月中旬、警官が銃撃されて死亡する事件が起きている。(パリ=疋田多揚)