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 森友学園の籠池泰典前理事長は5月18日、朝日新聞の取材に答え、一連の疑惑を説明した。教員数に応じて大阪府から交付される補助金を勤務実態のない教員の名前も使って申請したとされる問題については経緯を認め、「我々の求めているような段階まで達していない人についてはね、(採用を)お断りしてたと。だからその分だけ(教員)人数が足らなかった」と背景を説明。「悪かったところは悪かったと認めないかんと思います」と述べた。

 一方、障害のある園児に府の補助金に応じた支援をしなかったとされる問題では「その子たちをみるべき先生の数が足らなかった。でも、十分回ってはいたんやけど。そこらへんのところは不正というんじゃないんですよ」と語った。

 小学校建設にあたり、金額の異なる3通の契約書を作り、国の補助金を不正受給したとされる問題に関しては、「僕は知らない。(設計会社から)契約書に印鑑を押して下さいと(求められた)」と説明。

 問題の発端となった格安での国有地買い取りについては、安倍晋三首相夫人の昭恵氏が名誉校長に就いて以降、売買交渉は「(追い風の)そよ風が強い風になっていく感じがあった」と表現。問題発覚後、籠池氏を批判した安倍首相には「どうして手のひら返しをしたのか」と首をかしげた。