セックスに対する興味や悩みはいくつになっても尽きないものだ。先日、『SHIMIKEN’s BEST SEX 最高のセックス集中講義』(イースト・プレス)を出版したAV男優・しみけん。そして、著書に『イケるSEX』(扶桑社)があり、女子SPA!で女性読者の悩みに答える「性活相談」を連載中のAV男優・森林原人。両者共にセックスのハウツー本を出版している、プロ中のプロである。
普段は読者からの相談に答えることの多い両者だが、「プロの発言」であるがゆえに、すべてが正解にもなりうる。そこで今回は、2人のノウハウや考え方、現場の裏側はもちろん、「プロによるプロへの質問」を交えつつ、放送コードぶっちぎりのセックス対談を敢行!
トップ男優たちがいまでもセックスを楽しめる理由
――お互いにこれまでたくさんのセックスを経験されていると思いますが、いま現場で楽しい・ツラいの比率はどのぐらいですか?
森林:僕は
99%楽しいですね。
しみけん:残りの1%は?
森林:あまりに無理難題を押し付けられて意味がわからないとき。例えば、昔しみけんが言ってたことで印象的だった
「何もしない」で女のコをイカせろって話とか。
しみけん:そうそう。デビューの女のコで、キスもしない、おっぱいも舐めない、クンニもしない……でもすぐにイカせろと監督から言われて。「あんた童貞ですか? セックスしたことありますか?」って、現場でキレてしまったんだよね。僕も頭に血がのぼっちゃってるから、全然イケなくなっちゃって。救いだったのが「デビュー相手がしみけんさんで良かったです」と女優さんが言ってくれて、結局なんとかイケたんだけどね。
森林:しみけんはどのぐらいの比率?
しみけん:僕は85%ぐらいかな。
森林:いや、もっと楽しんでるでしょ! 残りの15%はなんなの?
しみけん:なんで僕がセックスを大好きなのかといえば「
好奇心」。人それぞれのセックスの形があって、だからワクワクしてこれだけ毎日勃起するんですけど、その好奇心がセックス以外にも向くときがあって。それが残り15%なのかもしれない。例えば、僕らはセックスのプロだからセックスのことはわかる。でも、ほかのジャンルのオーソリティみたいな人から、経験を重ねなければわからないことを聞くと、やっぱり「面白い」と思うわけです。いまそういった機会が増えている。僕は「セックスより楽しいものを見つけたら人生勝ち」だと思っている。とはいえ、今のところはないんだけどね(笑)。
森林:好奇心でセックスが楽しいってことは、しみけんは同じ女のコとのセックスだと1回目がいちばん気持ちいい?
しみけん:うーん、1回目ではないかなぁ。
森林:AV男優は、最初の頃はみんな1回目なんですよね。初物のほうがいい。花岡じったさんがよく言うのは、2回目にヤる20歳の女のコよりも、味わってない70歳のほうがいい。ヤッてみないとわからないからって。さすがにおばあちゃん世代までいくと話は変わってくるけど、僕も最初は初物ほど興奮した。だけど、だんだんと変わっていって、いまは
10回目ぐらいかな。相手の出方もなんとなく予想がつくようになって、安心感があるときのほうがセックスにのめりこめる。
しみけん:10回は嗜むねぇ……。正直に言うと、俺は2~4回目とか。
森林:それは飽きてくるから?
しみけん:飽きるというよりかは、その女のコに10のセックスがあるとしても、8ぐらいで満足しちゃうのかも。2、3、4ぐらいを知ると、新しい扉を開けなくても8がわかるから。あとは、
女のコがワキガかどうかってのが僕は重要だからね(笑)。もう小学生のときからワキガが大好きで。
ウンコは幼稚園のときから大好きで。
森林:その性癖、昔から変わらないよね~。この本には書いてあったっけ?
しみけん:それは書いてない。これライトユーザー向けだから(笑)。
担当編集M:本を作るにあたってニオイの話もあり、セックスの前にはお風呂に入らないことを推奨していたのですが……しみけんさん流にニオイを突き詰めていくと、かなりマニアックな内容になってしまい、段々と普通の本ではなくなってしまって(笑)。編集者として補足(P53参照)も入れさせてもらいました。
しみけん:人間らしさ。僕は
女性の体臭も含めて愛すべきものだと思っているので。10のうち8で、残りの2で何が足りないのかといえば、やっぱりウンコなのかもしれない。僕は、
ウンコを食べる瞬間がいちばん気持ちいいと思っているので。