現実に遭遇して、はじめて気づいた。野際さんでも死ぬのかと。いやなにを当たり前のことをいわれるかもしれないが。それでももうひとつ追加するなら野際さんでも81歳になるのかと。
まあそれだけ年齢を感じさせない美貌を保ちつづけておられたということだ。みる人々の憧れの視線を裏切らない方であったから、亡くなる直前まで、テレビカメラの前に立ち続けた。
彼女の代表作のひとつにTBSドラマ「キイハンター」がある。生まれる前なので、本編は観たことはなかったが、オープニングはなんども観たことがある。格闘術を使いこなすという役で、オープニングにも出てくるが、悪人をぶん投げるのが得意技。
実は野際さんご本人はアクションがあまり得意ではなくて、それでも投げるのであれば、悪役のヒトが動きに合わせて回ってくれるので、できたのだとか。そういえばたしかに”非情”というわりには、オープニングを観るとどこか照れがあるみたいだ。
野際さんに感謝の気持ちを送りつつ。
今日のところはこれまで。ごきげんよう。この呼吸が続く限り、僕は君の傍にいる。