例の漫画。
あれは「女はレイプされると気持ち良くなる」とか「女はレイプの途中から感じて喜びだす」というシーンが一切ない。
作中では徹頭徹尾、レイプが被害者の少女にとって痛々しいものとして描かれている。さらに事件後にはトラウマとなってしまい、少女はもとの日常生活に戻ることができない。
加害者である主人公は、容姿が汚らしい中年男であって、キャラクターとして憧れる要素が皆無である。
悪人をかっこよく描くフィクション作品が多い中で、本作の主人公にはまったく魅力がなく、まったく同情の余地もない。
なので、すなおに読めば、「レイプは被害者を苦しめる」「レイプをやる奴は卑劣な犯罪者だ」という内容になる。
あの漫画にこれ以外の解釈をほどこすことは、ほぼ不可能だと思われる。
多くのポルノ作品がレイプ被害者が受ける苦しみをごまかし、加害者の行為を正当化してみせているのに比べれば、本作はそれをぜったいに正当化できない悪として描ききっている。
でも興奮して抜けるからアウトです
いつだって、正しい作品こそがもっとも迫害される。