どうも、madです。
昔は根っからの昆虫少年だったmad。
ここ最近、雑誌でファーブル昆虫記の特集を読んだことにより昆虫熱が再燃してきたのか、一気に昆虫関係の本を買い漁ってしまい、先週の土曜日はそれらを読みふけっていました。
これらの本を一通り読み終わったあとに感じたことがありました。 虫の写真を撮ることに集中しすぎて、虫の行動をゆっくりと観察することがなくなっていたなと。 昆虫少年だったころは、ファーブルに憧れて、野外で虫の行動や生態を観察して「どうしてこういう行動をとるのだろう?」と考えることが常だったのに、大人になってからは昆虫の行動をろくに観察もせずに「綺麗に写真に納めたい」という気持ちが先走っていたことに気づきました。 そこで、昨日の日曜日は純粋に虫を眺めるのが好きだった頃の初心を取り戻そうと、宮丘公園にアリをじっくりと観察&撮影に行ってきました
じっくり観察することで訪れたシャッターチャンスをマクロレンズで
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OLYMPUS 単焦点レンズ M.ZUIKO ED 60mm F2.8 Macro
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大好きなレンズの1本であるM.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macroを、OM-D E-M1 MarkⅡに付けて、5時間ほどかけて宮丘公園内でひたすら色々なアリを探してみました。また、虫の撮影スタイルも変えてみました。
というのも、今まで虫の写真を取っているときに近くに人が通りかかることがあると、なんとなく恥ずかしく感じていたのか無意識に撮影を中断してその場を離れたり、人がいなくなるまで撮影を中止してしまうことがあったんですよね。
しかし今回は人が隣にいようが、ちびっこ達が遠巻きに「あの人、なにやってるんだろうねー」とざわついているのも意識的に気にしないようにして一心に蟻を見つめて写真を撮ってみたところ、今までの自分の写真から一皮向けたような昆虫写真を撮ることができました。
今まで、虫を見つけたらとりあえず写真を撮って終わりという撮影スタイルをとってしまっていました。
しかしそういった写真は、彼らの普段の生活の香りが全くしない味気ないものになってしまう。
そんな思いでムネアカオオアリを追いかけていたら、ちょうどハエを捕食しているシーンに遭遇することができ、少しでも彼らの生態を垣間みることができました。
ダンゴムシ?を捕食するクロオオアリ。
これもクロオオアリをずっと眺めていたら、その中の1匹がダンゴムシを咥えて歩いていることに気づきました。「あっ、クロオオアリだ」と思って、ただシャッターを切るだけでは撮れない写真が撮れたのではないかと思います。
仲間とコミュニケーションをとるクロオオアリ口移しで餌を受け渡したり、なんだかよく分からないけれどコミュニケーションを図ろうとしているところを撮影してみました。
ジグモの死骸を引きずるクロヤマアリこんなに体格差があるのに、びっくりするくらいのスピードで運んでいて撮影するのに苦労しました。
アブラムシが分泌する甘露をもらうシワクシケアリこの写真だけ宮丘公園で撮ったものではなく、同日に北海道大学構内で撮影したものです。
実はこの写真を撮った前日に北海道大学構内へアリを探しに行った際に、このシワクシケアリを見つけて適当に写真を撮っていたんです。
しかし写真を見返してみると全くもって魅力を感じなかったので、この日改めて同じ場所を訪れて撮影した1枚です。自分が好きなことは、妥協しないで納得がいくまでとことん突き詰めたほうが面白いなと思いました。
STYLUS TG-4 と魚露目8号で広角マクロ撮影
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オリンパスが発売しているアウトドア コンパクトデジタルカメラであるSTYLUS TG-4 Toughに魚眼用コンバージョンレンズである魚露目8号を付けて、アリの巣を中心に広角マクロ撮影をしてみました。
ちなみに広角マクロ撮影とは、メインの小さな被写体は大きく写しながら背景も広く写す撮影方法です。
昆虫を大きく撮影しながら周囲の環境も同時に写し取れるので、その昆虫がどういう環境で活動しているのかを伝えやすい撮影方法といえます。
クロヤマアリの巣穴付近で。
魚露目8号で撮った写真なので画質が少し残念ですが、日がカンカンに照る乾燥した環境にクロヤマアリが巣を作るという状況は説明できる写真です。
別のところにあったクロヤマアリの巣の様子です。
さきほどはやや砂礫質のところに巣を作っていたクロヤマアリですが、このように草地の一角にも巣を作ることが分かります。
こちらもまた別なクロヤマアリの巣の近くで撮影した写真です。
ムネアカオオアリの死骸を自分の巣に運び入れようとしている途中ですね。
少し話がそれますが、我が家ではトビイロケアリのコロニーを育てています。
たまたま見つけて育てようと思い拾ってきたムネアカオオアリの女王が、卵を生む前に死んでしまったので、試しにその死骸をトビイロケアリの飼育容器に入れてみたところ、捕食するでもなくトビイロケアリが恐慌状態に陥っていました。
クロヤマアリとトビイロケアリの修正の差なのか、はたまた死んだばかりでまだムネアカオオアリの女王に香りが強く残っていたのか、今後の研究課題ができました。
蟻以外にもTG-4 + 魚露目8号の組み合わせで写真を撮ってみました。
ハマナスの花で吸蜜しているエゾナガマルハナバチ?です。
キアゲハです。
周囲の環境もよく写し込めたかと思います。
なお、STYLUS TG-4と魚露目8号の組み合わせに関しては下記のとおり過去にいくつか記事を書いています。この機材の組み合わせに興味を持たれた方はこちらもどうぞ。
周囲の目を気にしないで自分のやりたいことを実行してみる
「人に見られたらなんとなく恥ずかしい……」という自分を縛っていた変な見栄ををかなぐりすてて、人が近くにいても、地面に這いつくばったり、草でつついて反応を見てみたりと童心に帰って「昆虫観察」という自分が昔から好きだったことを心ゆくまで実行してみたところ、今まで撮れなかったような写真が撮れました。
自分がいかに世間体といったものに縛られていたかを実感しましたよ。
考えてみると、僕が人生の師として敬愛しているファーブル先生も、道で這いつくばって延々と昆虫の観察をしていたところを見た人から狂人扱いされていましたね。
そういうエピソードを思い出すと、世間の目を気にして自分がやりたいことに蓋をするような生き方を送っていると大成できないのではないかという思いが湧き上がってきました。
大切なのは自らアクセルを踏み、ハンドルを切ることだ。そして、何より「それをさせる気持ち」だ。早く先へ進みたい、じっとしていられないというワクワク感こそが、あなたにアクセルを踏みこませるのである。
堀江貴文 著『すべての教育は「洗脳」である -- 21世紀の脱・学校論』より
世間体を気にして、自分が本当にやりたいことを押し殺していませんか?
「こんなこと自分にできっこない」と自分の可能性に自ら蓋をしていませんか?
……そんな人生、本当に楽しいですか?