フロッギーズクリニック

フロッギーズクリニック

池上恭司院長

頼れるドクター

医療トピックス

地域の中での自立支援活動
「クラブフロッギーズ」について

フロッギーズクリニック

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多かれ少なかれ、誰もがメンタルな問題を抱える現代。従来、精神科領域ではデイケアやナイトケアなどのグループ療法や、クリニックでの薬物治療、1対1でのカウンセリングなどが中心だったが、多様化した疾患には、既存の医療の中だけでは対応しきれない問題が多くあるという。「フロッギーズクリニック」は、メンタルヘルスケアをメインに診療しながらも、地域のかかりつけ医としてプライマリーケアにあたり、あらゆる相談に乗ることをモットーとする異色のクリニックだ。ここで行われている、社会復帰への第一歩を踏み出すための、より実践的なコミュニケーショントレーニング「クラブフロッギーズ」は、あまり他に類を見ない、地域の中での自立支援活動といえるだろう。池上恭司院長に詳しく話を聞いた。(取材日2013年9月19日)

社会復帰を後押しするため、多彩なプログラムで気軽に相談できる場を提供

自立支援活動とはどのようなものでしょうか?

14075 mt 1 q1 1391475961 ▲地域に密着した自立支援活動に尽力 精神科の病院や診療所、精神保健福祉センター、保健所などで復職や復学、自立を目指し、集団で行うリハビリテーションのこと。通常、デイケアやナイトケアといわれます。気分障害、神経症性障害、統合失調症、社会的引きこもり状態、その他メンタルヘルス面でのさまざまな問題を抱えた人が対象で、主な活動には集団精神療法やレクリエーション、創作、教養といったグループで行うプログラムがあります。生活リズムを整えながら対人関係の改善や社会生活に必要な能力の回復を図ることで、自立と社会復帰を目指していきます。

池上先生が取り組む「クラブフロッギーズ」とは?

14075 mt 1 q2 1391475961 ▲クラブフロッギーズの専用スタジオ さまざまなメンタルヘルスの不調を来した方に対するリハビリテーションの場です。治療の一環として集団で作業をするといった既存のデイケアやナイトケアとは異なり、疾患単位にとらわれることなく、社会復帰への第一歩を踏み出すためのコミュニケーショントレーニングのスペースを提供しています。他人が困っている時にどのようなサポートをするべきか、自分だったらどう対応するかなど、あらゆるシチュエーションで臨機応変に物事を考える訓練になるプログラム設定をしており、「人前で自分の意見を言う」、「相手の話を聞く」、「自分から何かを伝える」などのコミュニケーショントレーニングを行うので、医師と1対1で向かい合って話すような治療法では構築できないものが得られます。時にはスポーツや合宿をすることも。「メンタルな問題を抱えても気軽に相談できる場所がある」ということを知っていただきたいですね。

どんな症状のときに参加すれば良いのでしょうか?

14075 mt 1 q3 1391475961 ▲スタジオへの通路は七色変化の彩り 何か問題を感じて本人が一人で動くのが難しいと自覚した時、あるいは、ご家族の方が自分達だけでは対処が難しいと感じた時には、医師や専門機関への相談が必要です。例えば、長年の引きこもりで他者とのコミュニケーションがないケースや、オーバーワークでうつ病を発症し休職中で、「何とかしたいという意思はあるけれどなかなか次のステップに進めない」などの場合がそれにあたります。ご本人にとっては適切な、そして大切な場であると思います。

プログラムの内容や、参加する条件を教えてください。

14075 mt 1 q4 1391475961 ▲プログラムで製作された作品の数々 参加しているメンバーによって内容は変わりますが、例えば、「物語の第1場面が文章として書かれており、その後のストーリーを創作してグループで発表する」というアイテムをよく使っています。グループごとにストーリーが異なるので、自分たちとは違う考え方があることを認識する、要するに、自己分析と他者分析です。社会復帰をする上で大切なことだけれど、きっかけがないとなかなか難しいのでプログラムに組み込みました。コミュニケーショントレーニングとしての多種多様なプログラムを、組み合わせながら実践することで、自信を持ってもらっています。また参加の条件としては、既に通院している方であれば、まずは主治医の判断を仰ぐこと。場合によってはグループ療法への参加によって症状が悪化してしまう可能性があったり、社会復帰というより、まだ医療ベースでの治療が必要な段階のケースもあるからです。それから、当日まで来るか来ないかわからないという事態を起こさないためにも、朝決まった時間に起きられる、集合時間を守って集まれるなど「時間で動ける人」であることも非常に大切です。

社会復帰にはどのくらいの期間が必要でしょう?

14075 mt 1 q5 1391475961 ▲親身な診療にゲストからの信頼も厚い ケースにもよりますが、だいたい半年から1年かけて根気良く続けていく必要があります。時間のかかる分野ですので、すべてこの活動内で解決する方もいれば、そうでない方もいます。なので、今後の方向を示す道しるべとして利用してみるのも良いのではないでしょうか。そういった意味でも、問題が長期化する前になるべく早く相談してください。また、ご自身に合うかどうかを見極めるためにも、複数のグループ療法を試してみるのも一つの手段だと思います。

ドクターからのメッセージ

池上恭司院長

メンタルな問題を抱えた場合には、単なる薬物治療や、1対1のカウンセリング療法など、既存の医療の中だけでは対応が難しく、なかなか効果が出ないケースが少なくありません。その中で、「クラブフロッギーズ」のような今までとはまったく違うコミュニケーショントレーニングが加わることで、その後の経過が良い方向に進む可能性があると思います。学校や職場で行き詰まってしまい、新しいチャレンジをしたいけれど一歩が踏み出せないと悩んでいる方は、ぜひ一度相談をしてください。もちろん、全例に適応するとは限りませんが、熱があるから、おなかが痛いから病院へ行くように、メンタルな問題でも気軽に行ける場所があるということを知っていただければ幸いです。

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