山崎まさよしのサウンドを支えるバックバンドのおっさんたち

山崎まさよしのライブに行くと、彼の後ろで(あるいは彼よりも前で)ベースを抱えてはしゃぎまわるハゲのおっさんと、汗をまき散らしながらパワフルにドラムをプレイするハゲのおっさんの存在がいやでも記憶に焼き付くことになる。

時に、主役の歌声よりも彼らの奏でる存在感あるサウンドの方から耳が離せなくなることさえあるのだ。

そんな、まさよしバックバンドの気になる二人の魅力を伝えたい。ついでに(?)主役である山崎まさよしの凄さも伝えておきたい。

(出典:https://www.yamazaki-masayoshi.com/musics/3347)

目次

  • 山崎まさよしとは?
  • 「まさよし=アコースティックの沁みる曲」は間違い
  • 江川ゲンタ on Drums
  • 中村キタロー on Bass
  • バックバンドがもたらす化学反応

山崎まさよしとは?

バックの二人を紹介するに先立って、山崎まさよしのことを紹介しておきたい。

山崎まさよしの名前を知らない人は少ないが、逆に名前しか知らない人も若い世代には多いのではないだろうか。

プロフィールと活躍っぷり

★山崎まさよし(本名:山崎将義)

★1971年12月23日生まれ

★作詞作曲、アレンジ、プログラミング、ヴォーカル、ギター、ドラムス、ピアノ、ブルースハープ、ハーモニカ…など、とにかく自身の音楽作りに関わることのすべてを自分でできてしまうマルチプレイヤー

★1995年にシングル「月明かりに照らされて」でデビュー。当時のキャッチコピーは「天才より凄いヤツ」(同意しすぎて首がもげそう)

★デビューから現在に至るまでほぼ毎年、弾き語りツアー・バンドツアー・複数のフェス出演・他アーティストとのコラボライブ・アルバム発表をルーティンワークのようにやり遂げ続けている。

「まさよし=アコースティックの沁みる曲」は間違い

山崎まさよしが好きだと言うと、「セロリだよね?」「あれでしょ?One moreなんとか」(代表曲の一つ『One more time, One more chance』のこと)と返されることが9割だ。

まあそうだ。そうだけど違う。

世のイメージとのギャップ

山崎まさよしをあまり聴いたことがない人にとっては、「セロリ」や「One more ~」などの「アコギ抱えて歌う良い感じの曲」を歌う人が「まさよし」のイメージのようだ。

だがファンにとっては、「沁みるええ曲」はまさよしサウンドのほんの一部でしかない。

サウンドの幅広さ

山崎まさよしが作る音楽のジャンルは実に多彩だ。ポップス、バラード、ロック、ブルース、ロカビリー、アカペラ、ケルト…

まさよしをあまり聴いたことがない音楽好きの友人にアルバムを聴かせてみると、「まさよしってこんなのもできるんだ!?」(何様だ)という感想だった。

とりわけ、ロックの重厚さは類を見ないと私は思っている。「がなるロック」ではなく、「分厚いロック」。そんなイメージだ。

そして、まさよしとともにその分厚いサウンドを作り出しているのが、他ならぬバックバンドのおっさんたちなのである。

江川ゲンタ on Drums

山崎まさよしのライブでドラムスを担当するのが、パワフルなプレイスタイルにそぐわないめちゃくちゃ正確なビートで観客を魅了するドラマー・江川ゲンタ氏だ。

江川ゲンタ プロフィール

★プロデビュー30年を超えるドラマー、パーカッショニスト

★自身もメンバーとして在籍するバンドを持つほか、山崎まさよし、bird、ケツメイシなどの大物アーティストのレコーディングやツアーに参加

★1997年から山崎まさよしのレコーディング・ライブでドラムスを担当

トリップするドラム神

ゲンタ氏のプレイ、特に迫力あるロックナンバーでのプレイを見ていると思ってしまう。

「ドラム叩くのってそんなに気持ち良いのか…」

それぐらい彼は、気持ち良さそうにトリップした顔でドラムを叩く。しかしそのリズムも音色もまったく乱れない。

プロドラマーとして当たり前なことではあるが、観ている素人にとってはあのトリップ度合と演奏の正確さのギャップが、クセになる。

魅惑のビリケンスマイル

ゲンタ氏の人懐こい笑顔を見ていると思い出すものがある。ビリケンさんだ。

ビリケンさんよりちょっとソフトなビリケンさん。そんな愛嬌あるキャラクターと、ワイルドなプレイスタイルのギャップがまた良い。

中村キタロー on Bass

重厚なまさよしサウンドの土台であるベースを担当するのは、おっさんだから出せる(気がする)色っぽい音色を操るベーシスト・中村キタロー氏である。

中村キタロー プロフィール

★ゲンタ氏と同じく、プロデビュー30年を超えるベーシスト

★山崎まさよしのほかにも、杏里、久保田利伸、小沢健二、忌野清志郎など大物アーティストのレコーディングやツアーに参加

★1997年から山崎まさよしのレコーディング・ライブでベースを担当

★現在はアレンジャー、プロデューサーとしても活躍中

セクシー&重厚な音

キタロー氏のベースの魅力はなんといっても、その艶のある音色だ。

山崎まさよしの「心拍数」という曲がある。倦怠期の大人の恋愛をテーマにした切ない曲なのだが、この曲でのキタロー氏のベースを聴いて、恥ずかしながら私は泣いた。ベースで泣く私が変態なのではなく、キタロー氏のベースがあまりにもこの曲の逼迫した想いを語れ過ぎていたからだ。

キタロー氏の厚く色気のある音は、まさよしサウンドになくてはならない。

おやじの茶目っ気

キタロー氏の魅力を語る上で、茶目っ気のあるキャラクターに触れずにはいられない。

この、真顔なのにひょうきんな感じに惹きつけられてしまう。

ついでに、飛び跳ねてもまったくぶれない音色に恐れおののいてしまう。

ちなみのこの動画のキタロー氏のちょけ度は40%ぐらいだ。すごい時はもっとすごいから。

バックバンドがもたらす化学反応

まさよしバックバンドのメンバーは基本的に以上の2名だ。

ライブには何よりも「日常では味わえない音楽の迫力を浴びること」を目的として行っている私は、初めてまさよしのライブに足を運んだとき、ステージに立つ3人の姿を見た瞬間「え、3人だけなのかあ…」と少しがっかりしてしまった。

サウンドの厚みは楽器の数ではない

だがこの3人のおっさんバンドの演奏が始まると、そのサウンドの厚みに驚かされた。

この人数でこの迫力?なんで?6人ぐらい寄り集まってもスカスカなバンドもあるのに???(失礼、特定のバンドのことを言っているわけではないのであしからず。。。)

そう思って妙な感じの鳥肌が立ったのを今でも覚えている。

そのメンバーだから生まれるグルーヴ

音楽をやる人間にとっては当たり前のことかも知れないが、バンドのサウンドはメンバーが一人入れ替わっただけでがらりと変わってしまう。

シンガーソングライターでも、バンドで演奏することがあるアーティストであればそれは同じだ。

山崎まさよしのサウンドがこんなにも安心感があり、全身に響いて、胸躍るグルーヴを生み出すのは、最強の2人が支えているからだと言っても罰は当たらないだろう。

ちなみに今回は、ゲンタ氏とキタロー氏のキャリアと渋さに敬意を表してあえて「おっさん」と呼ばせていただいた。お二人には、じいさんになろうがお骨になろうが音楽を続けてほしい。

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