先日の日曜日、息子を連れて近所の大きな公園に行ったときのことです。
最近息子が蝶々や昆虫に興味を持ち始めたこともあり、大きな木がたくさん生えていて昆虫がたくさんいそう(さらに変な虫はいなさそう)な公園に行くのが我が家のブームになっています。
しばらく昆虫探しの遊びに興じたあと、いつものように落ちている枯れた落ち葉や木の枝を意味もなく集めだすゲームを興じ始めました。
パパとしても「あーまた始まったわーしばらく放置だなぁ」「あーもう服砂まみれだー、帰ったら即シャワー&着替えだなぁ」「午前中、砂場で散々汚れてせっかくシャワー浴びて着替えたのに…」「帰りに抱っこせがんでくるだろうな…汚れた手をいっぱいに広げて…」などと遠い目で息子を見守っていました。
しばらくして女の子がやってきた
突然小学生くらいの女の子が目の前に現れて息子にこう言ったのです。
女の子)ねぇ何してるの?
あー分かる分かる。ちょうどこっちもそれが不思議でしょうがなかったんだ…と苦笑いしてしまった後に気づきました。
これはナンパの常套句ではないか!
女の子)ねーねー何してるのー?
完全にナンパのときの声掛けだ!お姉ちゃん、うちの息子をナンパするなんて…いいところに目をつけてるじゃねえか。惜しむらくはうちの息子が野生児2歳半だったこと。
息)◯♯△〜♯◯◉□〜
ごめんね〜、親が聞いても何言ってるか分かんねえ。
女の子)枝と落ち葉集めてるの?変なの
そう、私も変だと思う。私は何度も止めれと言ったんですがね。
女の子)あっちにもいっぱい枯れ葉あったよ
!!
なんと、息子の遊びに付き合ってくれるかい。この娘は天使かい。言葉どおりどっさり枯れ葉と小枝を持ってくる女の子。らんらんと光り出す息子の目。
私)お姉ちゃんいっぱい枯れ葉持ってきてくれたね、ありがとう言おうね
息)あっとー!あっとー!(ありがとうの意)
それまでその女の子を特に意識していなかった息子ですが、大好きなものを貢がれてからは興味津々でその女の子を見つめています。おぉしっかり術中にハマってる。
その後も葉っぱを集めてくれる女の子に近付こうとする息子。でも近くまでは行くけどそれ以上は近づかない息子。
い、意外と奥手なのか息子よ!押せるときに押しとかないと女子はすぐ逃げて行っちゃうよ!
後ろから母親の声が
そんなこんなで仲良く?遊んでいた2人でしたが、後方から女の子の母親とおぼしき女性が現れ、「帰るよ〜」と。
あ〜帰っちゃうのか〜と息子の顔を見るも、あんまり状況を分かってなさそうだったので、
私)お姉ちゃんもう帰るんだって。バイバイしてきたら?
息)…ハッ
息)(元気な声で)バイバーイ、バイバーイ
すんなりと別れを切り出した息子。なんと淡白な…こやつモテ男になるかも。
女の子)もうちょっとだけ遊んでくー!あとちょっとだけ!
母親)しょうがないわね、あと5分だけよ
まさかの私帰りたくないコール。息子よ、人生初のモテ期が来てるよ!
そして遊具のあるゾーンに向かう女の子。ここを逃してはダメだと息子の背中を押す私。よく分かってないけど、とりあえず背中を押されたから遊具に向かう息子。
その後、他の小学生とおぼしき子達が数人、もう少し小さいと思われる子が数人と混じって遊ぶ2歳児。いや一緒に遊べてはないけど遊んでる気分になってるというのが正しい。
そして別れのとき
ほどなくリミットの5分が経ち、いい加減そのお母さんがプンプンしてきて本格的に別れのときがやってきました。
またもやそれに気づかない鈍感男子。楽しそうに1人で遊んでます。
そうすると女の子のほうからやってきて
女の子)名前なんていうの?
息)◯♯△〜♯◯◉□〜
あ"ーー自分の名前を言わせる練習してなかった!こんなところで保育園に通わせていない弊害が…。
私)◯◯って言うんだよ
女の子)◯◯くんって言うんだね。◯◯くん、私△△だよ。友達からは△△ちゃんって呼ばれてるからそう呼んで
息)△△ちゃ♯◯◉□
!!
息子、女の子の名前言いよった!(他の人の言葉をすぐ真似する時期なだけ)
とりあえず名前を言われて嬉しそうな女の子。
女の子)◯◯くん、また遊ぼうね
と言い残し、軽い足取りで帰っていきました。
次もまた会おうと向こうから言ってくるってことは脈アリだぞ息子!良かったね!それにしてもたった一言で女の子を満足させるとは。なんとも末恐ろしい。
おわりに
息子が2歳半にして人生初の逆ナンパにあった事件でした。いや、単に息子と遊んでくれた女の子に勝手に息子の将来を妄想してしまったパパの話でした。
女の子のパパが、公園で男の子が娘に声をかけて仲良くなったりすると嫉妬に狂う、みたいな話を何度か聞いたことがありますが、逆の立場になるとすげぇ息子を応援してしまいました。
それにしてもナチュラルに女の子を惹きつけて離さなかった息子、将来が楽しみです。
なお、発言は実際にあったものですが、行間は全て私の妄想です。念のため。