【6月19日 AFP】(更新)フランスで18日、下院選の決選投票が行われ、投票終了直後に出された予測によると、エマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)大統領(39)の中道政党「共和国前進(REM)」をはじめとするマクロン派が過半数を大幅に上回る議席を獲得する見通しであることが明らかになった。

 定数577のうち、結党から1年の共和国前進と、その同盟関係にある党とが合わせて355~425議席を獲得し、政治地図を劇的に塗り替える見通しだ。

 予測通りなら、マクロン派はフランスの戦後最大の多数派となり、同氏の企業寄りで親欧州連合(EU)派の政策実施に向け優位を固めることになる。

 ただ投票率が極めて低い44%前後になるとみられており、反マクロン派はこの投票率の低さを根拠に、マクロン大統領が圧倒的支持を得ているわけではないと主張している。

 新たな下院では若返りと人種的多様性がさらに進み、女性議員の数が大幅に増える見通しで、1958年の第5共和政発足、さらにさかのぼって1945年のフランス民主主義再生に匹敵する大転換になるという見方もある。(c)AFP/by Adam PLOWRIGHT / Guy JACKSON