みなさん、「ドミノ」って知ってますよね?
一般的には、ズラーッと並べてパタパタたおす「ドミノたおし」でおなじみでしょう。
しかし「ドミノ」には別の遊び方があるということをご存じでしょうか? …というか、本来は「ドミノたおし」のほうが亜流の遊び方なんですよ!
今回は「ドミノ」の真の姿を紹介したいと思います!
日本ドミノ協会公認の「ドミノ牌」。当然のごとく「ドミノたおし」がメインにフィーチャーされているわけですが
箱の横面を見てみると「ドミノゲーム」なるものが紹介されています
「ゲームの楽しさ・熱中度は、麻雀と通じるものがあります」って、マジかよ!?
普通はこんなふうに牌を並べて
パタパタ倒して楽しんでいると思いますが…よーく見ると(見なくても)牌に、いかにも意味ありげなマークが描かれているんですよね
サイコロの目をふたつ並べたような、このマークを利用してゲームをするんです!
「ドミノ」は「トランプ」などと同じように、いろんなルールのゲームを遊ぶことができるんですが、まずはドミノゲームの基本といわれている「ブロック・ゲーム」のルールを紹介しましょう。
2〜4人くらいで遊びます。それぞれ最初に5枚の牌を持ち(2人のときは7枚、3人以上のときは5枚)、順番に牌をつないでいって、最初に牌がなくなったら勝ちというゲームです。
※細かいローカルルールがあったりするので、詳しいルールはググろう!
最初の人がこんな牌を出したとしたら…
次の人は同じ数字をつなぐことができます
端にある数字と同じ牌をドンドンつないでいくというわけ
ダブル(同じ数字がふたつ書かれた牌)はこんなふうに置いて
さらにこんな感じでつなげていけます
途中で曲げてつなげることもできるんですが…
特にゲーム的には意味はなく「机からはみだしそうになったら曲げましょう」ということらしいです(机の広さまで心配してくれるなんて、なにそのルール!)。
ルールを読んでも、今のところ同じ数字をつないでいく「作業」という認識しか持てないゲームなのですが…おもしろいのかな、コレ? 実際にみんなでやってみましょう。
…ということで、「カカクコム」のスタッフのみなさんに集まってもらいました
ドミノに対してのザ・初々しい反応、ありがとう! ま、とりあえずやってみてもらいましょう。
ルールはシンプルなので、すぐに理解してもらえたんですが…
ヘイヘイ、盛り上がってないねぇ〜
全員が牌を出せなくなったら、残った手持ち牌の数字の合計が一番小さい人が勝ちなんですが…
あやまれ! ドミノゲーム愛好家のみなさんにあやまれ!
ドミノ牌は0〜6の数字の組み合わせ&同じ組み合わせの牌はない…という情報から、相手の手持ち牌を予想して戦略を立てることもできるらしいのですが、まあ、初心者同士でプレイすると、手持ち牌がいいかどうかだけの運ゲーになりがちですよね。
オーケーオーケー、このくらいの反応は予想していましたよ!
それでは続いて、もうちょっと戦略性のあるゲームをやってみましょう。
数字をつないでいくのは「ブロック・ゲーム」と同じなのですが、つないだあと、端の数字を合計して「5の倍数」になっていた場合、その数字の5分の1がポイントとして加算されていくというゲーム。
数字をつなぐだけじゃなく、うまいこと「5の倍数」を作るようにするという戦略性もあるゲームですよ!
※例のごとく、詳しいルールはググろう!
これだと5+5+4=14なのでポイントなし
5+5+5=15で3ポイント加算!
「カンテット」ではこんな感じに分岐させて縦にもつないでいくことができます(ちなみにコレは5+1+0+6=12なのでポイントなし)
コレだと、5+3+0+6+6=20で4ポイント! このようにポイントを稼いでいきます
さて、再びプレイしてもらいましたが…
あくまで、初心者が集まってプレイした場合の感想ですが…端から見てても、暗算しまくらなきゃならないので、ややこしいゲームだなと思いました。
きっと、上級者同士のバトルだったらもっと白熱するんだと思いますが!
やっぱり…
…というかアンタ、こっそりドミノたおししてたでしょ!?
…ということで、「ドミノたおし」をやってもらったのですが、うって変わってメチャクチャ盛り上がってる!
さっきまでと全然顔が違うじゃない!
そもそもこの「ドミノ牌」、階段やゴールポイントなど、いくつかの「しかけ」も付属していて、明らかに「ドミノたおし」用なんですよね…
はい、こんな感じで完成かな?
やっちゃいましたね…コレも「ドミノたおし」のお約束です
気を取り直して…
大成功!(してない)
失敗しても成功しても、みんなでキャッキャウフフと楽しめる。やっぱり「ドミノたおし」はよくできた遊びですね!
日本で「ドミノゲーム」よりも「ドミノたおし」のほうが明らかにメジャーになった理由がわかるね…。
とはいえ、ドミノゲームのほうも本格的に取り組んだら奥が深そうなので、またやってみたいと思います!
藤子・F・不二雄先生に憧れすぎているライター&イラストレーター。「デイリーポータルZ」「サイゾー」「エキサイトレビュー」他で連載中。