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創業以来10年連続で増収増益を達成 じげん・平尾氏が引き続けた“成功への補助線”とは?

創業以来10年連続で増収増益を達成 じげん・平尾氏が引き続けた“成功への補助線”とは?

2017年6月7日に行われた「IVS 2017 Spring」のセッション「IVS DOJO」で、じげん・平尾丈氏が登壇。小学生時代、数学を好んでいた平尾氏にとって「補助線=問題解決のために既存の解法を超えて編み出した独自のメソッド」。経営の助けにもなったという、平尾氏による経営学とはなにか。

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スピーカー
株式会社じげん 代表取締役社長 平尾丈 氏

創業以来10年連続で増収増益を達成したじげん

平尾丈氏(以下、平尾) みなさん、こんにちは。次元を超える事業家集団じげんの、愛情・友情・IVS DOJO、平尾丈です。 (会場拍手) はい。決まりましたね。今日、(このフリを終えたことで)半分の仕事が終わりました。 今日は「次元を超える経営学」というかたちで、私からお話をしたいなと思うんですが。まずIVSのみなさん、10周年、本当におめでとうございます。10年と言えば、ということですが。じげんは創業以来10年連続で増収増益を果たしました。拍手をいただきたいと思います。 d8f597395748e40e01008f63a981c70a (会場拍手) ありがとうございます。なんとか生き延びております(笑) 10年というのは、ニトリさんが30年、ドン・キホーテさんが28年とかありますが。IT業界ではヤフーさんが19年、エムスリーさんが15年、エス・エム・エスさんが13年、カカクコムさんが11年とあるように、本当に一握りの会社が実現できている実績かなと思います。 Amazonのジェフ・ベゾスさんは「利益を残さない経営」をしているなど、いろんな手法論があります。なので、なにが答えかわかりません。 私たちなりの経営スタイルとしてやっています。そこで、よくご質問いただくのが「どうやって経営しているのか?」ということです。いろんな先輩方から「利益を残しているのではないか?」と言われることもあります。 でも、そんなことはまったくなくて。毎年もう最後の一滴まで絞り切った雑巾のようにフルスロットルでございます。今日はこのへんを、私なりに紐解いていけたらなと思っております。

小学生時代から補助線を考えるのが大好きだった

原体験としては、幼少期。(スライドを見て)今日、たぶん一番かわいいですよね。ほかの登壇者さんたちもお子さん時代の写真を出してきましたが。 これはたぶん、3〜4歳の平尾丈くんです(笑)。 このあと1つ、試練が待っています。小学校受験に失敗するんです。そして、公立の小学校に6年間行くんです。これが非常に退屈だったんです。どういうことかというと…。 (スライドを指して)次のページです。 公立の小学校の定番で100点が当たり前と言われるカラー印刷のテストです。これ、なにが苦しいかというと。問題はだいたい5分で解き終わってしまうんです。このあとの時間、なにしていいかわからないですよね。これはみなさん、ご経験、共感する方も多いんじゃないかなと思います。 唯一の救いは、算数でした。算数は問題の答えは出るんです。(スライドを指して)こんな感じでひたらすら補助線を引く・引く・引く。みんながこっちから引くんだったら、俺はこっちから引くぞという感じで。今の自分の生き方そのものかもしれませんが、補助線を考えるのが大好きでした。 f2503a9e85acd7fc1e35bfb9014a37fa 補助線は、実際には与えられた図形にありません。でも、その線を引くことで、問題解決の助けになる線のことを一般的に言っていると思っています。 IMG_6304 自分、平尾丈の補助線の定義はもう少し広い意味でこういう意味です。問題解決のために既存の解法を超えて編み出した独自のメソッドのことですね。 c086627cf728637b8ed9b437e65eabfe

中学生時代はゲームセンターの「鉄拳」で128連勝

(スライドを指して)さて、中学生になると私はこんな感じにYouTuberならぬプロゲーマーに転身します。鉄拳ですね。ゲームセンターにある鉄拳で128連勝しまして。これはどういうことかというと、50円入れたら4時間座りっぱなし。 (会場笑) ちょっとエコノミー症候群になりながら、最後には勝つんですけど。お尻が痛くなって席を立つ。こんな感じで最後(席を)どきました。 もう1つがモンスターファーム。CDからモンスターが生まれますよってゲームなんですけれども。 私は中学生時代にこれで、例えば高校球児が甲子園を目指すように、私はモンスター甲子園を目指していました。そして第1回モンスター甲子園準優勝というカタチで、東京ゲームショウにバーンと打ち上げられながら出たのを覚えています。 鉄拳でいうと、私もゲームがうまいのでロケテストとかに呼んでいただくんです。その時、本当に情報化社会を目の当たりにしました。攻略本もありましたし、インターネットも出てきていた。私がロケットテストで三島一八で風神拳で浮かせて、左パンチ、左パンチ、ワンツー、風神拳というのをやるわけですよ。 (会場笑) そうすると、実際にゲームが出るとインターネット上で……当時は「JOE」という名前で活動していたので「JOEがこんなコンボをやっていたぞ」とすぐに広がっちゃう。ゲームが出たら、自分のコピーとずっと戦っていく感じだったんですね。これはまさに苦痛でした。ゲームをやめようかなと思いました。 ただ当時、私には特技がありました。特技がなにかというと、これですね。はい、動体視力。これを活かして、もう1回、補助線を引いてみたらどうにかなるんじゃないかと考えてやったのが次のページです。 (スライドを指して)すべての技の発生フレームと硬直フレームを見て、全部で12フレーム以上あれば、自分の動体視力で対応可能であるということになる。ストロングスタイルのキャラはまったく使わず、最弱キャラを好んで使い、その中で自分なりの美学で戦っていく。こんなカタチで、これまた数十連勝をやってみました。 これは小耳に挟んだんですけれど。2022年、アジアオリンピック評議会で「e-Sports」が正式種目になるとのこと。おめでとうございます。これは僕関係ないですが、おそらく経営者になっていなかったら、日の丸を背負ってオリンピック選手になっているんじゃないかと思います。

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