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・・・なんだかすみませんでした、自分なりの餞ではあったつもりなのですが、
湿っぽいのは嫌なので控えましたが敬愛する作者氏から、
心無い暴言だと受け取られるのは本意ではありませんので、
もう少し踏み込んで感想を申し述べさせて頂きます。

先の感想は既に削除いたしましたが前述の
「初対面の男にシャッター頼む女はファンタジーだ」というのは、
やはり紛れもない本心です。

奇抜であることを是とは思いませんが両者のファーストコンタクトに
何らかの必然めいた説得力を持たせるには美紀サイドの行動が類型的に感じてしまう。
美紀も優樹と同じくその時に飛鳥の小径に来るに至った背景があるはずで
それは「その場で写真を撮っていた」事よりもまず
「優樹に対して接触を試みた」事の理由付けになってくるはずでした。

詳細な説明などいらないけれど、作者氏がそこに至るバックボーンを設定していれば、
絶対に何かしらの描写が読み取れるはずなんですけどね。
優樹が終始受け身であったから美妃の側にそれが必要だったのではないかと。

美樹が口にしているように本作のモチーフであったろう『言の葉の庭』は
そこの描写はしっかり出来ていました。

また、モチーフがあるならばそこからもう一歩踏み込んでくれないと、
クライマックスでの優樹の感情の開放と浄化に、どうしても薄っぺらさが付き纏う。
ここはまあ、短編の泣き所でもある訳ですが。
短い描写でも、優樹にもっとストレスを与えられていれば、また違ったかもしれない。

苦しんで書いたと仰いましたが、本文の随所に「端折り」が散見され
純文を謳うのであれば端折りは極力排するべき、と思うのです。
すみません、「学」を端折りました。

最後に、なろうでの執筆活動お疲れ様でした。
カクヨムでは感想による直接の意見交流は出来ませんが、
これからも拝読は続けるつもりなので、
どうぞ面倒臭い毒者に絡まれたなと思ってウンザリして下さい。