米イージス艦事故 衝突で船底に穴 就寝中に海水流入か

米イージス艦事故 衝突で船底に穴 就寝中に海水流入か
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静岡県の伊豆半島沖でコンテナ船と衝突したアメリカ海軍のイージス駆逐艦は、衝突によって船底付近に大きな穴が開き、多くの乗組員が寝ていた居住スペースに一気に海水が流れ込むなどの被害状況が明らかになりました。海上保安部は、アメリカ側と協議しながら衝突の詳しい状況を調べることにしています。
17日午前1時半ごろ、静岡県南伊豆町の石廊崎からおよそ20キロ沖合で、アメリカ海軍横須賀基地に配備されているイージス駆逐艦「フィッツジェラルド」と、フィリピン船籍のコンテナ船が衝突し、イージス艦の艦長ら3人がけがをし、乗組員7人が行方不明となりました。

アメリカ海軍によりますと、艦内からは乗組員と見られる遺体が見つかり、行方不明者の捜索は終了したとしています。

アメリカ海軍によりますと、イージス艦の船体は右側に沈むように傾き、艦長室や操だ室などが衝突の衝撃で大きくつぶれるようにして壊れ、船底付近には大きな穴が開いていたということです。

これによって、116人の乗組員が暮らす居住スペースや、機械室などに海水が一気に流れ込んできたということです。

事故当時、艦内は当直態勢になっていて、海水が流れ込んできた際、居住スペースにいた乗組員の多くは寝ていて不意を突かれたと見られるということです。

海上保安部はコンテナ船の関係者から事情を聞くとともに、アメリカ側と協議しながら衝突の詳しい状況を調べることにしています。