高齢者が転倒しないために在宅で取り入れたい転倒予防法をまとめています。
高齢者にとって転倒という出来事は要介護の入り口になるといっても過言ではありません。
・転倒により骨折しそのまま寝たきりになる
・長期の入院により認知症になる
というケースが非常に多いのです。
そのため日頃から転倒しないように家の環境を整え、また本人も転倒予防運動などを取り入れて転倒予防をすることが大切になります。
ここでは在宅でできる13の転倒予防法を紹介しますので、ぜひ日常に取り入れて、あなたの両親がいつまでも元気でいきいきとした生活を送れるようにしましょう!
床にものを置かない
床にものがあるとつまづきやすくなるので、整理整頓に気を配りましょう。
高齢になると視力も低下しますし、反射神経も低下するためとっさによけるということも難しくなります。
また脳出血などの後遺症により視野欠損があると、床に落ちているもの自体が見えないという場合もあり非常に危険です。
そのため床にはものを置かないようにしましょう。
杖・歩行器の使用も検討しよう
本人の歩行状況をみて、必要であれば杖や歩行器も使用しましょう。
足元灯を使用しよう
夜一人でトイレに行く場合は足元灯をつけておきましょう。
高齢になると視力低下により転倒の危険性が高くなります。
そのため暗闇の中を歩くというのは避けましょう。
スリッパを使用しない
スリッパは転倒のリスクが高くなります。
必ず足にフィットする靴を使用するようにしましょう。
家の中の場合、フローリングに靴下をはいている場合も転倒のリスクが高くなります。
床が滑りやすい場合は滑り止めマットを利用しましょう。
ベッドの高さを調整しよう
ベッドの高さは本人が立ち上がりやすい高さに調整しましょう。
ベッドの端に座った際にかかとがしっかりつく高さが適切な高さです。
ベッドが低すぎると立ち上がりにくくなりますし、高すぎるとベッドの端に座っているときに安定せず危険です。
キャスター付きのものは置かない
キャスター付きの椅子や、しっかり固定されていない軽量のキャビネットなどは、とっさにてすりがわりに掴んだ際に非常に危険です。
そのため本人が手すり代わりに掴んで転倒の危険性があるものは周囲に置かないようにしましょう。
家にてすりをつけよう
家に手すりをつけるもの大切です。
介護保険を利用している場合は、工事費用の1割負担で済む可能性があるため担当のケアマネージャーさんに相談してみましょう。
まだ介護保険を利用していないという方も、申請することで手すりを一割負担で付けれるかもしれません。
そのためまだ介護保険を利用していない人は、介護保険の申請をしてみましょう。
2~3cmの段差に注意!
高齢者はすり足ぎみで歩く傾向があるため、小さな段差に非常につまづきやすいです。
そのため部屋の敷居やコードの配線などにつまづきやすいです。
市販で段差をなくすグッズなども売っているので、必要があれば使用しましょう。
足・爪のケアをしよう
足や爪のケアをすることは転倒予防につながります。
足にタコやウオノメがあったり、爪が巻き爪、肥厚、白癬(はくせん)などになり、足に違和感があると転倒の危険性が増えます。
またかかとがひび割れていると、それも痛みの原因になり転倒の確立を高めます。
そのため足、爪のケアをしっかりしましょう。
高齢になると自分で自分の爪に手が届かない場合があるので、家族の方がケアしてあげましょう。
タコや魚の目がある場合は皮膚科を受診して治療してもらう必要があります。
また爪も適宜切るようにする必要があるのですが、その際は絵のように切るようにしましょう。
出典:爪病変(爪変形,陥入爪,爪白癬)の診断とフットケア|看護roo![カンゴルー]
かかとのひび割れ予防にはお風呂上りに保湿クリームを塗るといいですよ。
ただ足の裏にクリームを塗ると滑りやすくなるので、その際の転倒には注意しましょう。
睡眠薬・精神安定剤を飲んだ時は要注意
睡眠薬、精神安定剤を使用している場合、普段よりもふらつきやすくなるので転倒のリスクが高くなるため注意しましょう。
服用後にふらつきがある場合は家族が誰かが付き添ってあげるようにしましょう。
ヒッププロテクターを使用する
転倒した時にそなえてヒッププロテクターを装着しておくことも大切です。
ヒッププロテクターとは、腰回りを保護してくれるプロテクターのことです。
ヒッププロテクターを着ていることで、万が一こけた場合も腰回りが保護されているので、骨折のリスクを下げることができます。
☟こちらから他のヒッププロテクター商品もみることができます。
視力が悪い人は眼鏡をかけよう
視力の悪い人は歩く際に必ず眼鏡をかけるようにしましょう。
転倒予防運動で筋力をつけよう
日頃から転倒予防運動を行い、筋力をつけておきましょう。
転倒予防運動はに関してはこちらを参考にしてください。
出典:週刊大阪日日新聞 [special] 転倒予防運動で生活を楽しく、介護いらず 大経大「きさんじ塾」
*運動は本人の無理のない範囲で行いましょう。
さいごに
高齢者にとって転倒は要介護の入り口になる可能性が高いので、転倒には十分注意していく必要があります。
・環境を整える
・本人の筋力低下をふせぐ
・薬や、足の状態など転倒に影響する因子に注意する
これらを意識して転倒予防に努めていきましょう。
合わせてお読みください