さて取り急ぎ。
済州戦での試合中の乱暴行為から試合後の済州の狼藉について、
AFCより処分が下されたようですね。
内容は既にご存知の方が殆どかと思われますが、以下のとおり
・済州に4万ドルの罰金
(本日のレート:1ドルあたり1121ウォン)
(大体4000万ウォン、日本円でおよそ400万円くらいの罰金)
・退場した3選手に6ヶ月、3ヶ月(2名はTMも禁止)2試合の出場停止
また、それぞれに220万円、165万円、11万円の罰金。
・浦和も小競り合いでスタッフが加勢したことで220万円の罰金
最後の内容である浦和側の罰金。おかしい、という声が多いですが、
個人的にはよくて6:4で最悪全面的に責任負わされる予想でしたので、
大体8:2位でなんとまあ、判定勝ちくれたのかという感想です。
イラン代表のスタッフは殴られたのに10割の責任負わされましたし、
先日の川崎の例も見ればよくまあ普通の判断ができたなと。
主力選手2名がほぼ今シーズンを棒に振るという結果は、済州には
ある種罰則よりも痛い結果ではないかと思います。
〇今回分かった事
1乱闘しても怪我がなく退場くらいなら責任は割合で判断される
2厳罰はこれ以上の事態にならないと課されない
3映像が残っていればAFCは少しは人間らしい判断ができる
4Jリーグ(日本サッカー協会)はどうやら政治が下手なようだ
5日本のマスコミの質は最低である
順を追ってみてまいりましょう。
1ですが、傍から見れば一方的に済州が悪いと判断できる事例でも、
これくらいでは責任は割合判断とされるということがわかりました。
今回のAFCの判断を基に、暫らくは乱暴行為を裁定する基準となるでしょう。
大事なのはこれからのACLで韓国をはじめ出場したクラブへの
乱暴行為を抑制できるか、という点ですが、正直効果は薄いと思われます。
2ですが、1のように怪我人が出ない規模の混乱であれば罰金と出場停止、
これで済むことになりました。
旗を出しただけで執行猶予付き無観客という判断と比べると、
その基準はいささか曖昧です。
ではどうなると皆さんが望んだ「済州へ厳罰」となったのでしょうか。
はっきり言ってしまえば、これ以上の事態「怪我人が出る」とか
「観客もピッチになだれ込み第三者が乱闘を始める」「警官隊が出動する」など、
日本では起こりづらい状況になることで可能性があるのではないか。
私はあまり考えたくは無いですね。
3ですが、AFCは今回映像を見て今回の責任の内容を判断したとの事で、
済州側の資料も言い分も採用しないと暗に告げられたとの記事もあります。
イラン代表への暴力事件や、先の川崎への無観客試合決定など、かなり偏向した
決定を下してきた組織としては、まだ人間味が残った判断となりました。
ただし、日本的な考えに沿った思考をするとは限らないのが「他所の国の人」
これを忘れてはなりません。
法体系や考え方も習慣すらも違う人々、というのを忘れると痛い目に遭うかも。
4は深刻です。内々にクラブの助けをしていればよいのですが…。
川崎はサポーターが危険に晒され、浦和では選手が怪我をする危険性があった、
というのに、何かしらこれらの件を匂わせるアナウンスすらありません。
何もAFCに乗り込んで丁々発止、無罪を勝ち取って来いとまでいいませんから、
相手国の言い分への牽制や第三国を味方につけるなどの根回しはできないか。
選手とサポーターの安全確保にこれこれをしますとかだけでも発信がないと…
最悪目に見えない部分でもいいからリーグ加盟クラブくらいは守って欲しい。
5は言うまでもありませんが、ヤフーやテレビしか見ない層はてっきり
「浦和が100パーセント悪くて、処分される」と思っていたとか。
家族の知人がそう話していたと聞き、何ともいえない気分に。
済州側に立った番組や人物について私は思想面や政治面で判断し
「テレビはこういう人たちに牛耳られて~」とはここで申しません。
私はテレビ側が「浦和だからいつも通りこう見せて悪く仕向けてやろう」
「浦和を悪く見せれば話題が取れる」と判断した結果ではないかと考えます。
こう見たほうがむしろ自然で分かりやすいと思います。
張本勲に関して元の国籍が韓国であることをあげつらうよりは、
あのような取り上げ方しかできない番組側と場当たり的な発言でいい気になる
張本勲本人の質に問題があるといえるでしょう。
ちなみに報道バラエティでもビートたけしの番組ではヨーロッパで非難轟々、
韓国のチームが発端となり騒動へ、と紹介していたことを付け加えておきます。
世界、得にヨーロッパでは紙面を割き特集まで組まれた騒動を、
(過失か故意かは判断しかねますが)無視してルート作りをしたことが仇となり、
思惑が外れたマスコミはその無能を晒してしまいました。
特にサッカーメディアにもかかわらず、謝った印象を与えた媒体である
フットボールチャンネルは責任重大だといえるでしょう。
〇浦和サポーター内部で起こったこと
以前もお話したとおり、yuko kotaniというライター・カメラマンは
槙野に全面的に非があると主張していました。
結果は浦和の非は「スタッフが小競り合いに参加した」ことのみ。
その主張は全面的に覆された格好となりました。
ことに乗じて「気に入らない選手を追い出してしまおう」という考えがあったのか、
アカウント名を変え、顔写真を花の写真に変え、発言を削除し逃げを図った今は
事の次第はどうなのか分かりませんし、個人攻撃は避けなければならない。
同氏が必要以上にプレッシャーを受ける事態は好ましくありません。
しかしながら、この件で浦和ではなく「済州側」かのように発言した点は
同じサポーターとしては大変重く、見逃しがたい事実であります。
また、もう1人ゴール裏の中心サポーターでありながら槙野が退避したことを非難、
暗に済州の行為を褒めようとしたアカウントもありました。
仮に「あいくそお」としておきます。
彼によれば積極的に相手に向かっていくべきだったのに逃げたのはおかしい、
結果済州のほうが正しいかのように語ったわけです。
これもAFCが罰を下した理由が「小競り合いに参加した」ことだったため、
全面的にその主張が間違っていたことになります。
もし槙野が相手と真っ向から対峙したら、罰は重くなっていたでしょう。
半分以上メディアの人間と、ゴール裏の人間。主張は自由とはいえ
「嫌いな人間を追い出すため暴力行為に組する」考えには到底賛同できません。
やはり同じクラブに属する人間を守り共に発展していこうと考えたい。
正反対の志向により私達を混乱させる人たちが存在するのであれば、
前回同様、一刻も早く浦和とは距離をとって穏やかに過ごして欲しい。
そう考えます。
〇これからこのような事態が起こったらどうする
ACLは今回だけでなく、参加するしないに関わらずこれからも続いていきます。
当然、今回のような例がどこかでまた起こるかもしれません。
まず観客は安全を確保する事を最優先するのは当然。ですが…
なにより選手を「槙野式」で真っ先に退避させたいところです。
然るべき証拠を手に入れたら三十六計逃げるが勝ちとばかりに高みの見物をし、
しっかりとその後の裁定でも完全勝利をもぎ取りたい所。
そのために私達、クラブそしてなにより及び腰のJリーグさんとやらが
本腰を入れて危機管理対策に乗り出すことが必要だと考えます。