仮想通貨「ビットコイン」の“バブル”が崩壊しつつある。

 ビットコインの価格が15日の取引で、前日比で一時19%も下落した。16日付のブルームバーグが報じた。

 1ビットコインは今年1月、10万円前後で推移していたが、6月12日に3倍以上の33万円超まで上昇。過去最高値をつけた。ところが、わずか3日後の15日にはナント、一時約23万円と、3割下げの大暴落。一体何が起こっているのか。

 マネー評論家の新田ヒカル氏はこう言う。

「貨幣なら政府が、株式なら企業業績が価値の“アンカー”となっています。しかし、仮想通貨であるビットコインには“アンカー”がありません。決済機能も不十分で、使い勝手が悪い。ビットコインへの投資はギャンブルのようなもので、保有者はいつ価値が下がるかとビクビクしているのが実態です。大量保有者が利益確定のために売り、ひとたび値が下がれば、売りが売りを呼ぶ展開になり一気に暴落しやすいのです。今後も乱高下は続くでしょう」

 危険がいっぱいのビットコインだが、関連株にも注意が必要だ。

「取引所を世界規模で運営する米企業と提携している『マネーパートナーズ』は、関連株の筆頭格。決済技術を大手企業に提供する『リミックスポイント』は、今は好調ですが、今後は株価の動きに注意が必要です」(新田ヒカル氏)

 取引所運営の技術を提供する「カイカ」や、ビットコインによる決済サービスを手掛ける「GMOペイメントゲートウェイ」など関連10銘柄を別表にまとめた。ビットコインの暴落が続くなら、黄信号がともる可能性もある。