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70ー80年代ロック名曲セレクション

ハード、ポップ、プログレ、ファンク、・・・等々、1970ー1980年代の洋楽ロックの名曲を独断と偏見でご紹介。この曲達を聞かずして、ロックを語ること無かれ。

フライングVの神、降臨! The Michael Schenker Group "Cry For The Nations" (1980)

収録アルバム  "The Michael Schenker Group"

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いやー、暑くなってきましたねー。
夏が近いですね。 

 

ということで、今回は暑っ苦しいハード・ロックでいきましょう。

 

マイケル・シェンカー率いるマイケル・シェンカー・グループのデビュー・アルバム "The Michael Schenker Group"(邦題:神(帰ってきたフライングアロウ))から "Cry For The Nation" をご紹介します。

 

マイケル・シェンカーですが、幼少期から兄・ルドルフ・シェンカーの影響でギターを始め、17歳の時にスコーピオンズにリード・ギターとして参加、そのキャリアをスタートしました。

1973年にはリード・ギターを探していたUFOからオファーを受け、加入。UFOには1978年まで在籍し、6枚のアルバムを残しています。

その後、一時的にスコーピオンズに復帰しましたが、1979年に自らのバンド、マイケル・シェンカー・グループを結成し、デビューから1984年までの間に4枚のスタジ・アルバムと2枚のライブ・アルバムを発表し、ハード・ロック・ギターの名手として一時代を築きました。

その後、ボーカルのロビン・マッコリー加入に伴い、バンドを「マッコリー・シェンカー・グループ」としたり、UFOの再結成に参加したりと、流動的な活動をおこなっていましたが、2011年にソロ・アルバム「テンプル・オブ・ロック」を発表し、これ以降はこのアルバムから発展した「マイケル・シェンカーズ・テンプル・オブ・ロック」として精力的に活動をおこなっています。

 

アルバム "The Michael Schenker Group" ですが、マイケル・シェンカーの華麗でテクニカルなギター・プレイを核とした、シンプルで基本的なハード・ロックの原点とも言うべきアルバムです。
ゲイリー・バーデンのボーカルはダミ声で非常に暑苦しく、サイモン・フィリップスのドラムもちょっとバタバタとした音でこちらも少々暑苦しく、暑い夏に向かうこの季節には持って来いの作品になっています。

ただ、その暑苦しさを除けば、それぞれの曲がハード・ロックというジャンルの魅力を充分に内包しており、アルバムとしての完成度は非常に高いと思います。

 

"Cry For The Nation" はアルバムの2曲目になります。1曲目の "Armed And Ready" がド直球のハード・ロックでガンガン来た後に、一転して静かなピアノのフレーズで始まるのがとても印象的です。
ピアノが一段落した後でギター、ドラム、ベースがガツンと入ってくるのですが、この入りがまたカッコイイんですね。
バッキングのストロークから間奏のギター・ソロへ・・・マイケル・シェンカーのハード・ロックの基本というか、ツボを押さえたギター・プレイは圧巻です。
ハード・ロックに対する、迷いのない、ブレない姿勢が感じられて、それが多くのリスナーのハートを掴んで離さないのではないでしょか。

アルバムの6曲目に、"Into The Arena" というインストルメンタル・ナンバーが収められているのですが、これもギターが最高にカッコイイ曲ですね。早弾きあり、攻めのフレーズあり、泣きのフレーズあり、で、マイケル・シェンカーの独壇場です。

 

暑い夏、寝苦しい夜にはぜひマイケル・シェンカーで体感温度を上げていきましょう!

 

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