刮目せよ!ドラマは役者で廻ってる ドラマキャラクターWatch
『小さな巨人』香川照之の俳優、歌舞伎役者、趣味と実益を兼ねたバラエティ出演は全て彼の“営業力”の高さが攻め込んだ結果!?
この原稿を書いている今、絶賛ダイエット中。そしてついにやってきた減量一時中断の停滞期。恋にとっても美容にとっても嫌な時期ですな…走り出せ、私。さて、今回は本日、6月18日(日)に最終回を迎える『小さな巨人』(TBS系)に出演中の香川照之について。恐れ多くも彼について執筆する日が訪れようとは…。ご本人の目に届いたらやはり私は部下のようにあれこれ怒られるのでしょうか。
警視庁捜査一課強行班1係長として、将来を嘱望されていた主人公の香坂真一郎(長谷川博己)。事件に巻き込まれて所轄へ異動させられてしまう。ただそこで彼は卑屈になることはなかった。内閣官房副長官の父を持ち、あえてノンキャリアの道を進む山田春彦(岡田将生)や、巡査部長らとともに事件に立ち向かう。
前編、後編と舞台になる警察署が分かれた本作品。前編では、大手IT企業社長の息子による殺人事件を解決するのだが、その時に後押しをしたのが、捜査一課長の小野田義信(香川)。そして物語は後編へ。
香坂は、豊洲署に異動。新たに部下も加わり、捜査一課復帰を目指して事件へと向かう。そこで受けた、早明学園に勤務する夫の失踪相談。この事件を突き詰めていくうちに殺人事件が勃発。さらに香坂は山田の父、そして警察官の我が父が学園らに献金という名の裏金が動いていることに気付く。そしてそのすべてのカギを握るのが、小野田であるという事実も判明。香坂は、この国家を揺るがしかねない事件を解決できるのか――。
警視庁キャリアへの道は通常、有名大学卒業でないと進むことが難しい。そんな中、小野田は高卒ながらも叩き上げ、不屈の精神で事件現場の最高指揮官となった異色の存在。
上司の悪事を暴こうとする部下との闘い。このシチュエーションを聞けば、誰もが思い出すのは、大ヒットドラマとなった『半沢直樹』(2013年・TBS系)だ。主人公の半沢(堺雅人)らが、銀行内で不正融資に関与する大和田常務(香川)を追い詰め、最終的には土下座をさせるシーン。視聴者の働くお父さんたちから拍手喝采が聞こえた瞬間でもあった。
そして、今回の小野田役。結論から言うと、大和田常務よりも存在感がパワーアップしている。
まず感情を必要以上にあらわにする、顔の演技。ネット上では“顔芸”と言われているが、動きがダイナミックである。もうギャグと表裏一体なのかと思わせるくらい、顔ヨガのように眉が動きまくる。
「証拠はある! …私の勘だ」(第1話)
「癒着などと言うものは、あって当たり前のことだ。真面目に政治を通そうとして、膨大な時間と体力を無駄にするくらいなら、金で一瞬で解決したほうが良いことだってある。…癒着のどこが悪い?」(第7話)
そして小野田は上記のように、天然なのか本気なのか分からなくなるセリフを吐いてくる。ただそこに迫力満点の(あえてここではこう呼ばせてもらうが)顔芸を加えれば、あら不思議。凄みあるシーンへと変わるのだ。
最終回を目前に控えた第9話では、「いよいよ香坂が小野田を追い詰めたか?」と言うシーンがある。演じる長谷川博己も負けまいとしているのか、迫力ある顔芸で小野田へにじり寄っていく。が、さらに迫力を上乗せして香川が応酬。
「この捜査第一課長、小野田由伸の目を見て言ってみろっっっ!!」
「…敵は味方のフリをするんだろ~? 香坂、本当の裏切り者はお前の父親なんだよ…」
香坂の胸ぐらを掴み、キスでもしそうなほど顔を接近させて、逆に詰め寄り返す小野田。蛇に睨まれた蛙状態の香坂は、今にも泣き出しそうなほど震えていた。
この顔芸対決…ならぬ、不正を巡る闘いの結末は目前。果たして最後に笑うのは…?
“二番手キャラ”を最大限に生かす演技は計算のうえか
ここ数年で考えると、『小さな巨人』も放送されているTBS日曜劇場枠の出演本数は、もしかしたら香川がNo.1ではないだろうか。それも全て主役ではなく、二番手として登場する。上記に挙げた『半沢直樹』のように嫌なキャタクターに輪をかけるような、調理(演技)をして出してくることが強烈な印象を残している。
でも『流星ワゴン』(2015年)のように、威勢のいい親父役もやる。
そして『99.9 -刑事専門弁護士-』(2016年)での、上司だけど部下にも妻にもやられっぱなしのキャラクターも似合う。特に、松本潤(嵐)演じる主人公・深山大翔に突っ込まれる形の掛け合いが最高だった。
つい先日、来年1月に同作のシーズン2の放送も発表された。また、この2人の掛け合いが見られると思うと楽しみだ。
こうやって、香川のことを回想していくと、さすが東大卒と言うべきかもしれないが、頭脳明晰な人だと思う。以前、このコラムで小池栄子のことを「頭がいい」と書かせてもらったが、それとはまた違う路線の営業上手なタイプではないだろうか。
俳優では、主役を殺さずに二番手キャラを最大限に生かす。
そして2011年には突如、歌舞伎界でもデビュー。、九代目 市川中車の名も持ち、俳優“香川照之”としての活動を認めてもらっていると言う。彼は演技と言う一つのフィルターを通して、現代劇と日本の伝統芸能を手中にした。これで役者ながら公務員並みの安定収入を手にいれたのでは?
そして、最近話題になったバラエティ『香川照之の昆虫すごいぜ!』(NHK Eテレ)では、昆虫への愛と知識を披露。着ぐるみ姿で必死に虫取りをしている姿は、松岡修造以上に熱いものがあった。自分の素をほどよくアピールして、趣味と実益を兼ねる。2016年に第1弾があまりの反響を呼び起こし、今年5月に第2弾が放送。おそらくこの番組もシリーズ化、書籍化される日も近いだろう。おそるべし計算高い、営業力…。
さて、クライマックスを迎える『小さな巨人』。香坂が小野田の迫力にビビったまま、終わった先週末。今夜、本当の“巨人”が誰なのかが明かされる。タイトルをビジュアル通りに推測していくと…小野田捜査一課長なのだけど。
『小さな巨人』最終回は6月18日(日)21時~TBS系にて放送。
※20分拡大
すぴか @Ka7HLMAHvFiFQOQ
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香川照之(市川中車)の言葉/他 @KotobaTeruyuki
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やまとなでしこ @tomopyon10
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