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06/ オウンドメディア運営を極めるブログ

気になる!リファラルリクルーティングのメリットとデメリット

気になる!リファラルリクルーティングのメリットとデメリット
最近注目されている採用方法である、リファラルリクルーティング。
アメリカでは、リファラルリクルーティングを積極的に活用しています。
 
日本でもSNSの発展や時代の変化から、リファラルリクルーティングを導入している会社が増えてきています。その反面、取り入れるかどうか迷っている会社も少なくありません。
 
そこで、リファラルリクルーティングを導入することで生じるメリットとデメリットを解説します。

リファラルリクルーティングのメリット

①企業の文化・価値観と親和性の高い人材を確保できる
実際に自社で働いている社員は、 会社の文化や価値観を理解しています。候補者は社員から「信頼性がある」と見なされて推薦を受けているからです。
 
能力に見合わない人を紹介することは、会社にも社員本人にもマイナスポイントになりかねません。自分の評価が下がることは避けたいものですから、 著しく会社に見合わない人材は紹介されないでしょう。
 
従来の選考方法ではどんな人が応募してくるかわかりませんが、リファラルリクルーティングで紹介される人材は安心できる存在だと言えます。
 
社員は採用担当者よりも候補者の人となりを理解した上で推薦しているため、ミスマッチ率が低い人材である可能性が高いのです。
 
マッチング精度が高ければ、そのまま長く働いてくれることも期待できますね。
②自社情報を見ていない人にもアピールできる
求人情報に掲載したとしても、希望する人材が求人情報を見ているとは限りません。大企業なら知名度がありますが、中小企業では不利だと思われることもありえます。
 
しかし、リファラルリクルーティングで自社社員のつながりという別枠が増えると、希望する人材が見つかる可能性が高くなるのです。
 
社員は 「この人ならこの会社でうまくやっていけるはず」だと思って、候補者に声をかけます。
 
実感のこもった社員の生の声には、うわべだけの情報にはない説得力や熱意が込められているので、「友人や知人が声をかけてくれたから、くわしく話を聞いてみたい」と考えてくれることもあるでしょう。
 
候補者が興味を持ってくれたなら、知名度の有無は関係ありません。
③高いコストパフォーマンスが期待できる
人事担当者は数多くの採用希望者から、自社に貢献できる人材を見極めて採用します。そのため通常の採用では、筆記試験や面接などを数回行います。
 
なぜなら、信頼できる人物かどうかは慎重に調べないと判断できないからです。
 
リファラルリクルーティングを導入すると人事担当者の負担が減り、業務が効率的になります。
 
社員から紹介されるのは、信頼性が保障された人材なので、最低限の面接や試験で採用しやすくなるのです。
 
転職サイトや人材紹介会社を介さないリファラルリクルーティングは、採用のための費用を大幅にカットダウンする効果があります。
 
リファラルリクルーティングを利用した会社は、従来の約7分の1~3分の1に抑えられたといわれています。 
 
また、友人や知人から候補者を紹介してもらえるということは、競合他社と取り合う恐れも減ります。少ない労力やコストで優秀な人材獲得が見込めるのです。  

リファラルリクルーティングのデメリット 

①縁故採用と混同されてネガティブな印象になりがち

リファラルリクルーティングは、詳しくない人にとって過去の縁故採用やコネと勘違いされやすいというデメリットがあります。

 

リファラルリクルーティングも縁故採用も人のつながりをうまく活用して人材を発掘するという点では、同じように見えます。

 

過去の縁故採用は本人の能力は関係なく、紹介者と縁があればとりあえず採用している傾向が見られました。リファラルリクルーティングはとりあえず採用ということはありませんが、勘違いされると差別やえこひいきに見られてしまうことがあるのです。

 

採用された人には特別に気を遣わなければならないと思われ、既存の社員からは会社に不信感を持たれてしまう場合があります

②新たに選考方法を設定しなければならない場合がある

通常は自社への関心を持っている人が選考を受けに来ます。しかしリファラルリクルーティング候補者の志望動機は、「社員の●●さんに紹介されたから」という人もいます。

 

同様の選考方法では、候補者は通常の就職希望者と比べると自社への熱意が低いと判断されかねません。貴重な能力やキャリアを持っている人材を手放すことにもつながってしまいます。

そもそも、候補者と通常の希望者を同じ方法で選考することに無理があると言えます。
新卒採用と中途採用では同じ選考方法は用いないのと同じです。

 

会社によっては、リファラルリクルーティング専用の選考方法を新規設定する必要があるかもしれません。

③社員・候補者との関係が悪化するリスクがある

勘違いする人がいるのですが、「リファラルリクルーティング=即採用」ではありません。

 

候補者にそれがうまく伝わっておらずに不採用となってしまった場合、「紹介してくれるってことは採用されるってことじゃなかったのか」と人間関係が悪化する恐れがあります。

 

社員によっては、人事同様の負担を強いられて苦痛に感じることもあります。人事経験のない社員であれば、なおのこと。

 

候補者にうまく説明する自信のない社員は、紹介すること自体を諦めてしまうでしょう。

 

リファラルリクルーティング によってインセンティブ(紹介報酬)が発生する会社では、それを目的として適当に人を紹介する社員や、友人を売るようで罪悪感を抱いてしまう社員もいます。

 

「社員以外のつながりがあるからこそ、退職時は複雑なことになる」と 仕事とプライベートで付き合う人は別々にしたいと考える社員もいます。

 

リファラルリクルーティングを導入するポイント

なにごとにもメリットしかないということはありえません。多かれ少なかれデメリットもあるものです。

しかし、デメリットを恐れたまま、大きな前進は望めないのではないでしょうか

 

リファラルリクルーティングと縁故採用の違いを周知できれば、ネガティブなイメージは回避できるでしょう。

 

紹介は手段に過ぎず、個人の能力にこだわっているということを重点的に説明する必要があります。

 

社員に丸投げして候補者を引っ張るのではなく、社員が自発的に紹介したいと思える環境づくりも行いたいところです。

 

人事担当者の負担が軽くなったのに、他の社員の負担が増えてしまっては本末転倒です。

 

たとえば、社員は候補者を紹介するだけで、他の業務は人事が担当するという会社もあります。
社員の負担を減らすことによって、紹介するハードルを下げているのですね。


リファラルリクルーティングは優秀な人材を採用し、業務負担を軽減したり、業績向上につなげたりするために行うもの。報酬はそのための仕事をした結果に対して支払われるものであるということを理解してもらいましょう。

 

リファラルリクルーティング をスムーズに進めるには、3つの重要なポイントがあります。

 

①社長や役員が先例を作る

社長や役員がリファラルリクルーティングの先例を作ると、会社中に広がりやすくなります

 

成功事例を出している会社のほとんどは、 社長や役員が 率先しています。他の社員も続きやすくなって、成功という結果が出たのだと思われます。

②社員・候補者にとって「良い会社」を目指す

良い会社でなければ友人や知人を紹介したいとは思えないものです。
新しい人材の取り入れにこだわりがちですが、既存の社員や公平性を大事にするなどの社風づくりも欠かせません。

 

会社に大切にされていることが社員に伝わると、社員は会社をよりよくしようと自ら行動してくれるようになるでしょう。

③仕組み化やツール導入を積極的に行う

新たなしくみを作るのが手間だからという理由で、リファラルリクルーティングを取り入れることについて消極的に捉える企業もあります。

 

しかしひと手間かけるだけで後々優秀な社員を採用できる確率が上がるのであれば、労力の無駄には決してならないのではないでしょうか。

 

リファラルリクルーティング用の支援ツールも開発され、わずかな労力で大きな効果を上げられるようにと各方面で取り組まれています。

 

リファラルリクルーティングは人づてに行う採用方法であるため、長期的な視点で取り組むべき方法です。

 

はじめてすぐに結果が出るとは限りませんが、まずはやってみる精神で取り入れてみても損はないでしょう。

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June 16, 2017

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幡池 未由

田舎転妻ライター

幡池 未由

フリーライター・イラストレーター。元転勤族の正社員。4歳と1歳の母。夫は全国転勤族で田舎を転々としています。働きやすい会社が増えることを願って、記事執筆しています!