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2017-06-16

【質問】さいとう・たかを先生を怒らせ、しかしその彼を実力で”撃破”した日常系漫画があるらしい。作品名、何?(ビッグコミックのインタビューより)

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2:さいとう・たかを先生曰く

自分は以前、某賞の選考委員だった

・あるときの有力候補が、男女の(だったかな?)何気ない日常を描く作品だった。日常描く漫画なぞワシは認めん!と強硬に主張し、その作品は好評だったがその回の受賞は逃した

・次の回もその作品ノミネートされた

(続く)


3:この時は、ほかの審査員がほぼ満場一致に近い形でその作品推した。

さいとう・たかを先生「これが受賞するぐらいなら、ワシのほうが審査員を降りる!」とまで抵抗したが、最終的にこの作品が受賞。

さいとう先生は、わかったとその回で審査員を降りた…

…下世話な興味だが、なんて作品


4:いや、あっぱれではありませんか

さいとう・たかを先生が「日常を描く漫画なんて漫画じゃない!」との信念に殉じたのもあっぱれ。

それにも関わらす、二度もその賞にノミネートされ、他の大物審査員包囲網を敷かせて、堂々さいとう城を落城させたその日常作品もあっぱれ。

(次でおわり)


5:漫画界にちょっと詳しく調べられる人には、

賞の特定作品名特定もたやすいだろう。

分かった人は教えてください。

https://twitter.com/gryphonjapan/status/875462892253978624

※そして繰り返しだが、さいとう氏自身の述懐

現在発売中のビッグコミックで読めます。



さいとう・たかを賞の創設について。「原作(ストーリー)と作画者が当たり前のように分離すると思ったら、そうならなかった」という危機感と焦りが生んだ賞らしい。

この賞の解説には、この記事を使おう

さいとう・たかを賞」創設に反響の声! 『ゴルゴ13制作システム文化継承を目指す  | ダ・ヴィンチニュース https://ddnavi.com/news/350279/


・・・・・同賞はさいとうの名前を冠しただけの漫画賞ではなく、さいとう・たかをの“制作システム文化継承する後継者”という視点公募しており、「これは面白い試み!」「応募条件がマジじゃん」と注目を集めている。

(略)

今回創設された「さいとう・たかを賞」の応募作品は、シナリオと作画が分かれていることが条件。そして“成人男女を主な読者と想定されたコミック作品”であること、“10代の少年少女を主な対象とした作品は該当しない”としている・・


同賞はたしか「編集者部門」もあるのよ・・・・・・・・「部門」ではないか。賞品を贈る対象に編集者編集部も入ってる、と。

http://www.saito-pro.co.jp/gekigafound_info.html

賞品

正賞 ゴルゴ13像 [シナリオライター作画家編集者(または編集部)に各1点]

副賞 賞金各50万円 [シナリオライター作画家]

ま、ふしぎといえば確かに不思議で、

なぜに今でもひとりの作家が話をかき、絵もかくのが主流なのかね?

手塚治虫の魔力とその系譜、で説明するわけにもいかぬ…(今回のインタビューでも、さいとう氏のほうから手塚治虫を引き合いに出し「(本来)両方やるのは手塚天才しかできないはずなのに!」と愚痴ってる)

「こちらが主流になると思ったらならない。このままじゃ原作/作画による漫画文化の将来が不安だ…俺の名前をつけた賞をぶっこむか!」

とまでイライラさせてるんだよな。

これは「日本漫画」の特徴ってことでいいんだろうか。

最近話題の「世界観」を含め、基本キャラクターなどを出版社が握って、それを作家に振って描かせるビジネスは、日本ではいま、どんな感じなんだろうか。


そしてさいとう氏は「本当は俺は、そういう分業漫画で『プロデューサー』役になりたかったんだ。でも俺の『作画』をさいとうプロが手放さなかったんで、結局80まで現役の作画家よ」という、自業自得もいいところの後悔をしているという(笑)


さいとう・たかを氏は「コミック乱」でも、80歳記念インタビューしてます

こっちにも面白い話あったんだが、あとで

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