モスル奪還作戦 イラク軍 旧市街に進軍し最終段階に

モスル奪還作戦 イラク軍 旧市街に進軍し最終段階に
過激派組織IS=イスラミックステートのイラク最大の拠点、モスルの奪還作戦で、イラク軍は、ISの戦闘員が最後までたてこもっているモスル西部の旧市街に部隊を進め、作戦は最終段階に入りました。
イラク軍は、過激派組織ISが3年前に制圧したイラク第2の都市モスルの奪還に向けて、去年10月から、アメリカ主導の有志連合の支援を受けて、軍事作戦を進めてきました。

こうした中、イラク軍は18日、声明を発表し、ISの戦闘員が最後までたてこもっているモスル西部の旧市街に部隊を進めたことを明らかにし、作戦は最終段階に入りました。

軍の部隊は現在、ISの指導者バグダディ容疑者が3年前、「イスラム国家」の樹立を一方的に宣言した、ISにとって象徴的なモスクの周辺で、周囲に潜んでいるISの戦闘員と銃撃戦を行うなどして作戦を展開しているということです。

国連によりますと、旧市街にはおよそ10万人の市民が取り残されている可能性があり、追い詰められたISがこうした市民をいわゆる「人間の盾」にしているということで、イラク軍は、戦闘の巻き添えにならないよう慎重に作戦を進める方針です。