「男ってホント女のブリッ子に弱いよねー(半ギレ)」
「女って結局チャラ男が好きだよなー(呆れ)」
こんな風に思ったり、こんなことを言う人を見かけたことはありませんか? 僕はよく見かけます
でもさ、こういうのを受ける男は女のブリッ子に気付いてて引っかかってるし、女は好きな男のチャラい部分を見るのが好きってだけなんだと思うのよ。
そして仕掛ける女はその男のことが好きだからブリッ子やるわけだし、男はその女が好きだからチャラく(親密に)接しようとする。程度の差はあれど「相手に興味がある」という点では共通ね
しかし世間ではそういう人種を「男ってバカ」「女ってバカ」の一言で済ます風潮が見え隠れしていてとても心苦しいのでちょっとこの辺ヌルッと擁護しとこうと思います。
打算的であることは悪いことじゃない
こと実社会において打算的な人というのは嫌われる傾向にあります。
それは「打算的」の言葉が持つ「損得を中心として行動する」という意味に起因しているため。確かに何事にも損得を持ちだして行動する姿勢にはうんざりするところもあります。
でも!
その「損得を追及する」という部分を人間の心を織り交ぜて考えると捉え方が変わります。
たとえば女の子のブリッ子は「相手の気を引く」という点では最強です。大体の男は「女らしい仕草」にグッとくるもの。
だから思う……好きな男のために女らしくなって何が悪い! と。
同様に男のチャラさに関しても好きな女と距離を縮めるにはグイグイ行く方が「男らしい姿勢」に見えます。
理性では「誠実な人が好き」だとか「奥ゆかしい方がいい」というしっかりとした「人間像」が描かれますが、本能的な部分では「雄は雄らしく(積極的)、雌は雌らしく(可愛く)」という嗜好は決して異常ではありません。
そしてそういう本能的な部分を惜しげもなく相手の前に差し出すという行為は誰もが簡単にできるものではないので、打算的でありながら自分を包み隠さない「誠実さ」を感じます。
つまり、ブリッ子に気付いて引っかかっている男、チャラさに気付いて引っかかっている女は決して「バカ」なんかではなく、相手の行動が示す「誠実さ」を敏感にキャッチしてそれを受け入れてるんです。
従って男女関係において打算的な行動というのは、好意を寄せる相手に対して「どうにか自分に興味を持ってもらおう」というなんともいじらしい気持ちが根っこにあるので僕はその行為をハナから否定する気にはなれないのです。
悪いのは相手をバカにする人種
異性をバカにする人種って世の中には一定数いるじゃないですか。
たとえば「男なんて私がちょっとカワイ子ぶってみたらイチコロ」とか「女なんて押せば惚れるからw」みたいな。
諸悪の根源ってこういう人たちだと思うんですよ。
こういう人のこういうナメた言動を真に受けた無垢な人たちが「ブリッ子は闇が深い!」とか「チャラ男は女を下に見てる!」なんて考え始めて、今度はそれに引っかかる人々に「そんな女に引っかかる男はバカ!」「そんな男に引っかかる女はくだらねぇ!」ってな感じにヘイトが流れ込むわけです。
だからブリッ子やチャラ男に過度な敵意を示している人はわかってほしい!
一途なブリッ子・チャラ男(良い方)、八方美人なブリッ子・チャラ男(悪い方)が存在することを。
打算的なほうが信用できる
こと日本人は「利益追求」という概念にやたら拒否反応を示す人が多いですが、その「利益追求する姿勢(=打算的)」こそ信用できるものだと僕は思います。
だって誰かにものを頼む時、無償でやってもらうとなるとどこか不安が伴わない?
「こいつちゃんと責任持ってやってくれるんやろか……?」「でも無償だから責任もってやってくれとか言いづらいし……」みたいな
それは自分と相手のやり取りや行動に「根拠」が無いからです。この場合「お金」という根拠があれば相手の約束に対する責任が生まれ、信用度がグッと増します。(それを利用してお金をだまし取るのが詐欺行為)
恋愛においても言葉などの間接的なものよりボディータッチなどの直接的な好意表明のほうが相手に与える心理的影響が大きいのもそのため。言葉ではなく相手との物理的なふれあいという確かな「根拠」があるんですね。
そういう行為をする人間・受ける人間を批判する姿勢って、営業やってる人間に「金の匂いがするなぁーオイ!?」「そそのかされて買っちゃうのかよ!?」って煽ってるのと同じです。
そういった風潮が生み出した代償が「自称サバサバ系女子」であり「女叩き系男子」というどこか滑稽で寂しげな概念。ブリッ子やチャラ男に対抗するかのように増殖しています
もっとシンプルに生きよう!
昔から「恋愛は駆け引き」なんてよく言いますが、その駆け引きを楽しむのはイイとして邪推を織り交ぜて相手や周りを批判するのはなんか違うと思うんです。
人が持つピュアな欲望をもっと尊重してそれを蔑ろにしない姿勢を持って生きていたいなあ
そんな話です。
エンド