Android端末は通常、Google Playからアプリをインストールします。しかし、その中にもウィルスが紛れ込んでいることがわかりました。今回のものは「広告ウィルス」。インストールしてしまうとホーム画面に広告が出続けます。しかも、削除しようにもできない悪質なものでした。
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広告ウィルスを削除しても…
これはイギリスの研究機関「SophosLabs」が調査して報告されました。Google Play上に存在する少なくとも47のアプリが、「アドウェアライブラリー」に関連づけられていることがわかりました。アドウェアとは広告を表示し続けるウィルスのこと。
例えば、このアプリは「Snap Pic Collage Color Splash」というアプリで一見すると普通の写真加工アプリに見えます。これをインストールしてしまうと、ロック画面に次のような広告が表示され消えなくなります。
今回発見されたアドウェアの悪質な点は、このアプリをアンインストールしても、ファイルをコピーすることによって、広告が消えない状態は改善されない点にあります。このアプリは5万回以上ダウンロードされていて、インストールしてしまったユーザーからはレビューで注意喚起がされています。
Android端末でのウィルス対策
iPhone以外のスマートフォンは、ほぼAndroid端末になっています。この場合、Google Play以外にある、信用できないアプリはインストールしないことが鉄則です。しかし、今回のようにGoogle Play内にも混入していることがあります。
対策としては、アプリをインストールする際に、不要な権限を与えないように注意すること。GPSの位置情報はアプリに必要ないはずなのに権限が求められている、そういうことに気をつける必要があります。
今回の広告ウィルスについては、SophosLabsが提供しているアンチウィルスアプリによって対処ができるようです。その他の有名なウィルス対策アプリ会社も今後対応してくるでしょう。信用できないアプリをインストールしないように気をつけ、必要であればウィルス対策アプリの導入も検討したいところです。
参考URL:SophosLabs