話題に少し乗り遅れたけれども、別に、現在の状況にどうこう意見があるわけではないので、まあいいか。と思って。
231kb:jpg高画質(10)h812
PR広告の可否についてまで話があるところまでそっくり。
ちょっと前にインターネットのサイトで、PR記事にはPRと書くべきかどうかっていうような議論がありました。その議論の中の意見の可否、なにが正しいのかは別として、その中で“ギガが減る!”という意見があり、“あっ!これ15年以上前にテキストサイトで観たやつだ!”とおもって、ものすごく懐かしい気持ちになりましたよ。
分かりやすく説明すると、当時のインターネット回線は64kbsという今の携帯回線に比べても10倍以上遅いという貧弱なもので、動画はおろか、テキストだけで構成されているサイトでも、表示に1分近くかかるという状態でした。そんなインターネットで、画像を含む広告を貼ると、途端に重くなるわけですね。ユーザビリティよりも、広告収入をとった管理人には、容赦のない“そんなに金が欲しいのか!”“インターネットはただであるべきなのにこの面汚しめ!”(意訳)というような心無い中傷が寄せられました。悲しいですね。アクセス解析を置くだけで、重い重いと怒られるような時代でした。
その後、携帯電話でのインターネットが主流になると、パケットでガリガリと課金されるようになったので、まさに「金を払って広告をみさせられてる」という状態になるのですが、テキストサイト村出身の人間は、携帯電話でインターネットをするという文化がなかったので、議題になることはなく(もっとも携帯電話の広告もサイトが重くなるのを嫌って文字広告が中心でしたが)時は過ぎ…。いつの間にか広告が当たり前の時代になり現在にいたります。
だから、「ギガが減る!」というような単語を聞いてとても懐かしい気持ちになったんですよ。時代は繰り返す。
以下余談なんですけれども、自分は当時から漫画サイトをやっていたため、どれだけ画像の大きさを小さくするか、ということを頑張ってました。
上の、漫画の画像、jpgで231kbあるんですが、これだけ大きいと、表示するのに30秒近く、下手したら2分くらいかかってしまい(計算上は4秒で表示できるはずなんですが、なんかいろいろ重かった。)ユーザビリティがクソ悪いために、何とかしようといろいろ頑張ってたんですよ。
89kb:h600にしてjpg最低画質
当時のパソコンの画面のサイズが800×600が主流だったため、高さが600あれば十分でしたので、大体画像サイズの高さを600~500にしていました。これで十分だった。
jpgの最低画質にして、89kbですが、テキストが主流のサイトに比べるとこれでも重かった。
38kb:h600にしてgif8色減色
で、画像をgifにして、色数を8色までに減らす
これで、だいたい元画像と同じくらいのきれいさで画像のデータを下げることができます。jpgの半分くらい。それでも38kbでまだ重い。1ページだけならいいけれども、4ページくらいの漫画になると死ぬほど重くなる。
28kb:h600にしてgif4色減色
ちょっとギザギザ出るけれども、ここら辺から、何とかなる感じになってくる。28kb。でももう少し行ける。可読性とサイズの限界を考えるともう一段減らせる。
大体、サイトで使う漫画やイラストは4色まで色を減らすのが基本。
24kb:h600にしてgif3色減色
画像の色調とか、内容によってはさらに一色減らしても、そんなに絵が劣化しない場合がある。実際に減らして試してみて、大丈夫そうなら3色まで、減らして更新に使ってた。
さっきの4色と比べると、4kb減らすことができる。4kbと言えば、文字で4000文字書くことができる。ものすごいデータ量だ。
19kb:h600にしてgif2色減色
2色に色を減らして、やっと20kbを切ることができる。ただ、これだとあまりにもシャギシャギになるので、通常使わない。できれば画像のサイズは20kbいかに収めたいところだったんだけれども、なかなかうまくいかなかった。
というような感じで、テキストサイト時代に画像メインのサイトをやるにはいろいろと苦労があったんですよ。ギガが減らないように、必死で頑張ってた。
そのころの漫画サイトの名残がこちらのページになります。
OrangeStarComics
色々画像を減らすために苦心した跡がある。
というような歴史があったことを、皆さんに知ってほしいということで、今日の更新を終わります。漫画買ってください。[PR]
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