前川文書事件の真相が見えた(訂正あり)

2017年06月16日 19:30

文科省公式YouTubeチャンネルより(編集部)

文科省と内閣府の調査結果が出そろったので、だいたい、ことの真相が見えた。

つまり、文書が作成された時点では、だいたい、獣医学部はひとつだけ認める、それは、抵抗の少ない加計学園の今治のプロジェクトが最適なのではないかということでコンセンサスが成立しかかっていた。(追記:16日15時)しかし、文科省は開学時期を一年ずらして慎重に対応した形を整えたかった。

そこで、内閣府の藤原審議官は、「総理はスピード感をもってと、おっしゃっているし、早くしたほうがいいんでないですか」といったことを言った。

それを文科省は忖度して「加計学園に2019年開学でやらせるのが総理のご意向だ」という趣旨にとれる文書を書いて回した。

それを前川氏は、あたかも、まったく方針が白地のところに、2019年から今治でやれという安倍総理の意向が示されたと国民が受け取るような印象操作をしながら語ってきた。

しかも、菅官房長官の発言が、マスコミによってつまみ食いされて、前川氏の印象操作に乗ってしまった。

(下線部について訂正削除)それでは、この文書を流出させた人物は処分すべきか。森裕子議員が義家副大臣を印象操作で翻弄していたが、本件は公益通報制度とはなんの関係もない。文書流出させたのは処分の対象に疑いなくなる。

ただ、微罪だから見逃すか、処分しても軽いものにするかという問題があるだけだ。それを弁護士である森裕子氏は法律に義家氏が無知なことを利用して、いじめたというだけだ。

(編集部より:17日13:30   訂正とお詫び)読者から、「森裕子氏は弁護士でない」とのご指摘を受けました。八幡氏から「勘違いをしており、森裕子先生はじめ、関係者、読者にお詫びし、当該部分を取り消します」「森先生は小沢一郎代議士が検察審査会において追及されていた時期に検察審査会のあり方について追及する中心におられ、有能な弁護士としてとりまとめ役をしておられると聞いたことから、すっかり、そう思っていましたが事実確認が不十分でした」とのコメントを預かっております。一定の周知時間を置いて、のちほど当該部分については取り消し、削除いたします。

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八幡 和郎
評論家、歴史作家、徳島文理大学大学院教授

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