webメディアを運営する場合、アクセスを増やすために、どうしても短期間に大量の記事が必要となる場合があります。記事をいかにして集めればよいのか?という問題は頭の痛いところです。
そのためには、編集プロダクションやクラウドソーシングを活用する方法があります。
無駄をなくしてコストダウンをするために、最低限準備しておくことがあります。
作業を部分的にアウトソースして効率化を図る方法についてもご説明します。
目次
編集プロダクションに依頼する
大量の記事が必要となったとき、一番、簡単に記事を集める方法は、編集プロダクションに依頼することです。
編集プロダクションはコンテンツメーカーとも呼ばれ、コンテンツマーケティングを支援する会社で、大小、さまざまな規模の会社があります。
編集プロダクションは、常にライターを募集し、多くのライターをストックしています。それらライターにメールで「〇〇といった記事を書ける人を〇名募集します」とアナウンスし、記事を集めます。
編集プロダクションに依頼するには、求める記事のテーマと本数、納期、予算などを伝えることからスタートします。記事の本数が多い、定期的に発注する、となるとディスカウトしてくれる場合もあるので、いろいろと相談してみるのがよいでしょう。
心配となるのは、記事の質でしょう。質を担保するために、ライターが執筆する前にテーマや簡単な概要を先にライターから提案してもらい、そこから選び『この内容は良い』と思ったものだけを執筆してもらう、ということもできる場合があります。
ライターが執筆した記事は編集プロダクションの内部の編集者が校正するので、間違いの少ない記事が提供されます。それでも、品質の低い記事を不採用としたい、といった要望がある場合は、そのことも含めて相談するのがよいでしょう。
編集プロダクションはうまく使えば、社内リソースを使わず、決められた期間で大量の記事を集めることができます。また、コストもうまくコントロールできます。検討することをオススメします。
クラウドソーシングを活用して大量の記事を集める
編集プロダクションに依頼するのは簡単ですが、当然ながらコストには編集プロダクションの利益が乗るため、コストを下げるにしても限界が生じます。
どうしてもコストが見合わない場合、社内で大量の記事を集めることになります。その場合は、クラウドソーシングのサイトや掲示板などで見つけたライターに発注する方法があります。
以下でライターを募集できるサイトをまとめています。
SOHOライターさん募集のための求人サイト・掲示板の一覧
クラウドソーシングは質が低くて使いものにならない原稿があがってくるのではないかという不安を抱えているという方や、過去に失敗したからもう使いたくないという方がいらっしゃるでしょう。
単価の設定や依頼の仕方さえ工夫すれば、品質の高い原稿を集めることもできます。
時給1,000円程度にしかならないであろう低単価で外注すれば、当然質の低い記事があがってきます。
金額はライターの経験やスキルによって異なりますので、妥当な金額というものは依頼内容によって大きく違ってきますが、少なくともアルバイトと同じかそれ以下の報酬にしかならないような依頼の仕方では高い品質は望めないでしょう。
クラウドソーシングを活用しているライターのなかには、質の低いライターも多くいますが、「副業が認められるようになった」「給料がなかなか上がらない」といった理由から、クラウドソーシングを活用してライターをしている、という人が多くなってきました。専門的な知識を持っている人も多く登録しています。また、大手出版社で編集をしていた人が結婚し、リタイヤしたけれど、子育てしながらライターをやりたい、という理由からクラウドソーシングを活用している人もいます。
ライターのプロフィールを見ると経歴を書いている人が多いので、それを見て判断することができます。
デメリットは、クラウドソーシングを活用するにはさまざまなルールがあるので、そのルールに慣れるまでは面倒ということでしょう。しかし、上手に活用すれば力強い味方になってくれるハズです。
クラウドソーシングの活用は編集プロダクションに依頼するよりは外注費は安く済みますが、社内でライター探しや案件の進捗管理をしないといけません。その分の人件費がかかります。外注費を抑えて節約したつもりが、実は人件費の上昇分のほうが多くなるなんてこともありえますから注意してください。
キーワードを設定する
編集プロダクションやクラウドソーシングを活用するにせよ、無駄をなくしてコストダウンするには、どんな記事が必要なのかをあまり他人任せにせず、社内で最低限、「キーワード(クエリ)」は決めておくことをオススメします。
できれば、キーワードに紐付いた記事タイトル、見出しなども設定してライターに依頼すればより要望に近い記事があがってきます。
タイトルや見出しを外注する記事ごとに用意するのは手間ですが、ライターがまっとく意図したものと違った原稿を書いたときに修正することになると、さらに大きな手間が発生します。
タイトルや見出しを定例でチームでミーティングしてその場で決めてしまうという方法がおすすめです。
どうしても時間を取れない方は、SEOやコンテンツマーケティングに詳しい人に外注することを検討してください。
キーワードは、多くの人に検索されていそうなものを設定します。
例えば、自動車についての記事なら、自動車+乗り方、自動車+種類、自動車+人気といった具合に必要な数だけ設定します。読み手のニーズに合致した記事にするために、細かく設定するほうが効果的です。
このキーワードを許にライターに記事を書いてもらうようにします。そうすることでライターも『何を書けばいいんだう?』と悩まなくて済みますし、できてくる記事も内容の予想がつきます。
作業も外注先のスタッフをアサインする
webメディアで必要となるのは、ライターの記事だけではありません。記事を校正したり、写真を探したり、WordPress などのCMSでアップする必要もあります。それらの作業も外注することで効率化を図ることができます。
また、写真は著作権の関係からレンタルフォトを活用するのが一般的ですが、無料の素材サイトもたくさんありますし、「Snapmart」のような低価格で写真を購入できるサービスもあります。
画像は素材サイトで探すにしろ、有料サイトで購入するにしろ、選定に時間がかかりますので、探し方のルールを決めて外注するほうがよいです。画像の加工などが必要な場合でも、外注できる方は探せば見つかります。
自分で制限をかけないで常識を疑ってみる
いまはオンラインの連絡手段や決済などのインフラがとても充実しているので、
これは外注できないのでは?と思うようなことでもだいたい外注できます。
判断するべきは、社内でやることでノウハウとして蓄積される作業と、誰がやっても効率がそれほど変わらないであろう作業の切り分けです。
何でも外注すればいいわけではなく、自社が強みとしている、もしくはしたいと考えている業務は社内に残します。
逆に注力する業務以外は思い切ってすべて外注してしまったほうがよいです。
Webメディアにおいては
記事企画
ライティング
編集
デザイン
CMS投稿
アクセス解析などの分析・レポーティング
広告の運用管理(媒体として、広告主としての両方)
などの業務があります。
一度、すべての工程を一覧にして、社内に残すべき業務と、外注してもよい業務を分類して、どうすれば無駄をなくすことができるかを考えてみることをオススメします。
この記事を書いた人
- 海外情報を中心に、海外でのマーケティング、外国人の集客や接客に役に立つ記事をお届けしていきます。
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