TTA形式は、FLACやALACと同様の可逆圧縮形式の一種です。
TTAはタグについての方針が不明確なため、タグの互換性で問題が出ることが多いようです。
TTAはタグについての方針が不明確なため、タグの互換性で問題が出ることが多いようです。
TTA形式の公式サイトの、Overview(概要)のページには、
The TTA lossless compressed audio format supports both ID3v1 and ID3v2 information tags.
とあります。まあ、今どきID3v1なんて流行りませんので、ID3v2ってことですね。
http://tausoft.org/wiki/True_Audio_Codec_Overview
http://tausoft.org/wiki/True_Audio_Codec_Overview
一方、Format Description(形式の説明)のページには、
TTA format supports both of ID3v1/v2 and APEv2 information tags.
とあります。ID3v1、ID3v2、APEv2をサポートしてる、とのこと。あれれ・・・?
http://tausoft.org/wiki/True_Audio_Codec_Format
http://tausoft.org/wiki/True_Audio_Codec_Format
公式サイトでも、ページにより書いてることが違うんですね^^;
まあそれは置いとくとしても、こういうどっち付かずって、最初は取っ付き易いかも知れませんが、長い目で見れば混乱を招いて普及の妨げになると思いますけどねえ・・・。
まあそれは置いとくとしても、こういうどっち付かずって、最初は取っ付き易いかも知れませんが、長い目で見れば混乱を招いて普及の妨げになると思いますけどねえ・・・。
こうなると当然、ソフト作成者もユーザーも「どれを使えばいいんだろう?」と迷いますよね。
それで公式の正規のタグは一体どれなの?、という訳で、公式エンコーダを調べますと、タグ付けするコマンドラインオプション等は備えていないようです。また、特にどれが推奨、といったことも表明していない模様。
それで公式の正規のタグは一体どれなの?、という訳で、公式エンコーダを調べますと、タグ付けするコマンドラインオプション等は備えていないようです。また、特にどれが推奨、といったことも表明していない模様。
じゃあ有名ドコロの変換ツールやタグエディタ、音楽管理ソフトはどのタグを書き込むのか調べてみますと・・・
dBpowerampMusicConverter → ID3v2
JetAudio → ID3v2
MP3Tag → ID3v2
STEP → ID3v2
mp3infp → ID3v2
JetAudio → ID3v2
MP3Tag → ID3v2
STEP → ID3v2
mp3infp → ID3v2
XrecodeⅡ → APEv2
AudioShell → APEv2
MusicBee → APEv2
AudioShell → APEv2
MusicBee → APEv2
foobar2000 + foo_input_tta → 設定によるがデフォはAPEv2(読み込みは3種とも可)
・・・どうやら現状ではID3v2派とAPEv2派は拮抗している、というのが実情みたいです。
当方の大昔の記憶では圧倒的にID3v2が優勢だった印象があり、最近になってAPEv2が勢力を伸ばしてきているのかも知れません。まあ、ソフト制作者からすればID3v2は扱いが複雑ですから、APEv2を選びたいでしょうしねえ。
当方の大昔の記憶では圧倒的にID3v2が優勢だった印象があり、最近になってAPEv2が勢力を伸ばしてきているのかも知れません。まあ、ソフト制作者からすればID3v2は扱いが複雑ですから、APEv2を選びたいでしょうしねえ。
はっきり言って、こういうのが一番困ります。
WAVやMP3もタグに混乱が見られますが、これらは先駆者ですから、仕方ない面があります。
でもTTAは後発であり、それらの失敗の前例を知りうる立場にありながらこの体たらく。しかも自らが曖昧な態度を取ったことが主原因。歴史から学んでいないんですね。
でもTTAは後発であり、それらの失敗の前例を知りうる立場にありながらこの体たらく。しかも自らが曖昧な態度を取ったことが主原因。歴史から学んでいないんですね。
ですので、TTAを扱うのなら、ソフトや機器は同じ形式のタグを扱うもので統一することが必須です。正直、当方もdBpowerampMusicConverterやMP3Tagで書き込んだタグ(ID3v2)がMusicBeeで読めず、驚きました。
ただ実際の所、TTAを使う方は少ないし、TTAを扱う方は殆ど例外なく(どのタグにも対応できる)foobar2000利用者で、これ1本ですべてを賄う(他のソフトは使わない)というケースが多いのでは。だからTTAのタグの問題がクローズアップされることはあまり無いのでしょう。
ですので、タグの汎用性の面からは、
・TTA形式の利用はなるべく避けた方がいい
・もしTTAを使いたいなら、ソフトはfoobar2000の一択
・もしTTAを使いたいなら、ソフトはfoobar2000の一択
・・・ということになるかと。