戸建てに住んで15年ほど。小さな庭なのに、思うようにいかずここまで来ました。そこで、これからお庭を持つ方のために注意しておくべき点をご紹介です。このたび重い腰を持ち上げて、思い切って庭作りに本腰を入れることにしましたよ。
ようやく庭作りに本腰を入れはじめました
先日、ポジ熊さんの、家庭菜園を立ち上げる記事を拝読させて頂きました。
▼こちらです。
ご自身の庭で、家庭菜園に挑戦するという記事です。
雑草取り、土起こし、土ふるいをガンガン進めていくという・・・
雑草取りだけでも体力消耗激しいのに、石だらけの土起こしを15日間続けるのですよ。そして、めげずに手製で土ふるいを作って挑むとは。想像を絶する世界。
土、ふるった事ありますか?
私は、古い土を根っこなどを取り除いて天日干しする時など、メッシュの大きな籠でふるう事があるんです。それでもヘトヘトなんですよ。全身の筋肉使います。なのに・・・。
畑の土というたっぷりな土を「手製の土ふるい」で!!!
もはや格闘技ですよっ。
息をのむ展開だった。甘かった私。
そして最後に、こう書かれていました。(2017年6月18日現在)
庭を守り続けていく覚悟がなければ、綺麗な庭の維持なんてのはできないんでしょうな。
(中略)
自分の畑を持ったら、世界観が少し変わるよということです。
手にマメを作りながら、長い時間をかけて苦労すれば、愛着も沸いてくるもの。
こういう自然との営みも、日常生活に織り交ぜてみてはいかがでしょうか~。
うん。そうだよ、そう。やろう・・・やってみよう!楽しんでみよう!
純粋にそう思えました。
45リットル4袋分の雑草取り
後で詳しく書きますが、我が家は「庭」と呼べる土地は無いんですよ。
敷地内の余った土地を無理やり「庭風」にしてるので、小さくて変形しています。
思い立ったらすぐ行動。善は急げ~。
その後すぐに雑草取り。3時間格闘の末、45リットル4袋めいっぱい。
ダイエット兼ねてサウナスーツで挑みましたよ。なかなか良い汗かきました。
【ビフォー】
分かりやすく撮影できた箇所だけ。
こんな感じですよ~って画像を貼ります。
▼3~4か月放置でこの状態。
奥の大きい葉は「タケニグサ」。雑草の中でも嫌われ者です。
地下で根っこを伸ばすので、全滅させるのは難しい~。繁殖の方法はドクダミと似ていますね。
カットすると茶色い汁が出るんですが、皮膚や服につくとなかなか取れないのです。これがやっかい!大きく育ってしまうと茎も固いので大変です。
この汁は毒性があってかぶれたりします。
こういう雑草が生えてしまうのも、お庭ならではでしょうね。
野菜や植物を植える前に駆除したいです。
▼切り口から出る汁
【アフター】
▼まだちょっと残ってる。後日続けます。
▼反対側から見るとこんな感じ。画面右側は雑草ではありませんよ~。
犬(アポロ)の乗っているのはウッドデッキ。崩れているのが分かりますか。
これに関しては後で補足しますね。
▼この一角は、畳1.5くらいのスペースがあります。
ご覧の通り、色んな形のつぎはぎな地面。庭とは呼べないけど。
ここで野菜や植物を育ててみたい!
そして愛犬を自由に遊ばせたい!
ただ・・・先ほど紹介した、茶色い汁の出る「タケニグサ」の根っこや、石ころ、害虫が居るのですぐには出来ません~。土壌改良が必要です。
他にも気になる箇所が色々出てきたので、お庭をテーマにじっくり別ブログで紹介しながら進めていこうと考えています。ベランダの鉢植えとは違う事がいっぱい出てきますからね。
この「おとなんつづり」では、違う視点でお庭の記事を書けたらいいなと思います。
今回は、私の経験から・・・
中高年から戸建てにお庭を持つときには、こんな事も気をつけたほうがいいよ~という記事を書きます。
敷地内で余った地面を「庭風」に
まず我が家の庭について、ちょっとだけ聞いてくださいな。
戸建てに住んだならお庭が欲しい~。だけど「庭付き」として売られている家は高い!そしてそんなに大きな庭は望んでいない。
そこで、敷地内に地面が少々余っている構造の家を購入しました。
要するに・・・四角い土地に、四角い家が建ってるのではなく。
多角形な土地に、四角っぽい家が建っているのです。
そうすることで家の周りには自然と小さな地面が余るでしょう?そこを無理やり「なんちゃって庭」にする作戦です。
ところがです。
地面さえあれば、庭として楽しめるというわけじゃ無かったんです。
庭付き一戸建ての夢と現実
(画像はイメージです。いいなこういうの・・・)
戸建ての庭を決めるとき、日当たり・土の状態・広さは大抵チェックしますよね。実際に住んでみて、以下のような事も大事だなぁと思いましたよ。
・色んな虫と格闘できるか
・傾斜があるか、ないか
・長く居たいと思えるか
・家と庭の行き来はスムーズに出来るか
・手入れした庭を見るのは誰か
この件、以下にちょっと補足しますね。
どなたかの参考になることを願って。
色んな虫と格闘できるか
虫はもう~予想以上に多かった。やぶ蚊もすごいですが。
私はガーデニングの仕事もしていたし、戸建ての庭作りも少々しました。鉢に植物を植える「寄せ植え」の先生の経験もあります。だから簡単に考えていたんです。
でも・・・甘かった。
ベランダで鉢をいじる時とは、まるで違う虫が「毎回」います!
虫全般が苦手な人には、かなり苦痛になる恐れがありますよ。
若い頃ならなんとかなるかもしれません。でも中高年になってから、そんな虫と格闘したくないわぁ~と思う場合、検討した方が良いかもしれません。
先ほど雑草取りしたときの虫、少しご紹介しますね。
土を掘り返すとこんなのがゴロゴロと。
まだ土の状態が悪いからだと思いますが。鉢の中でも時々登場する「根キリ虫」ではなさそうです。あれも恐いですけどね・・・。
葉っぱや根元の陰に潜んでいます。
痒そう~!素手で触れない。けっこう動きが早いんですよ。
ふわーっと私の腕からここにジャンプ。これはまだ可愛い系ですけどね。
最後にちょっと癒し。
土を耕してくれる、嬉しいミミズもいます。
ミミズが沢山いたのは、実は堆肥を撒いておいたのも効いたと思います。
土が柔らかくなっていましたよ。これは造園会社にいたときの知恵。雑草も抜きやすかったです。何でも経験は無駄になりませんねぇ。
▼ミミズさんの記事はこちら
他にも虫は色々です。
赤と黄色のカラフル模様とか・・・お初にお目にかかるような強者たち。
畑にいる虫とも違いますよ。狭い空間だからこそ出会う虫もいます。
例えば、レンガ裏にびっしりとダンゴムシ。風通しの悪い葉っぱの奥に潜む、細かい虫たちや蟻など。とにかく虫に遭遇しない事がありません。
それらの虫たちが、植物にとって良いか悪いかによって対処方法も変わってくるので、庭を持つ場合、虫との付き合いは必須となると思います。
傾斜があるか、ないか
これは盲点でした。私はまだ克服できていないところです。
傾斜を生かして楽しんでしまえるのなら、全く問題ありません。
プロの手にかかればあっという間に居心地よくしてくれますよ。何も知らない中高年が、水平器を持って何か作ったり、モルタルを練ったりするのは至難の業。
傾斜があるという事は、雨が降ると水はけが悪い場所があるのです。じめじめしていると、それだけで厄介な虫がやってきますよ。
モノを置くにも。レンガを敷くにも。
手入れをする時、足場が斜めだと身体的ストレスを感じます。
せめて足場だけでも何とかしていきたいと思っています。
長く居たいと思えるか
これもちょっと失敗。実は我が家のすぐ横が、自動車整備工場なんです。
ブーンという低いモーター音が、どうしても気になってしまいます。
整備の音は思ったほど気にならないんですが、工場についている大きな空調のモーターが、ずーっとずーっと鳴っているのです。
我が家の場合は「音」だったけれど、例えば光とか人の目線とかあると思うんですよ。庭で何がしたいかによって、居心地が変わってくると思います。
その居心地を叶えるために、どこまで、いつまでお金をかけられるのか?そして、その優先順位も考える必要があります。
住んでみないと分からないものって沢山ありますね。
家と庭の行き来はスムーズに出来るか
部屋と庭を行き来しやすいように、ウッドデッキに階段をつけました。
ところが直接雨が当たる部分が特に弱くなり、10年過ぎた頃から朽ちてきましたよ。
▼15年経ってこの状態
このウッドデッキは「レッドシダー」という木材です。
見た目は木材そっくりだけど、実は人工素材で腐らないという商品も出ているので、そういうのを利用するのも手ですよ。部屋と庭の往復は、こまめに出来る素材が良いと思います。雨の日も使う事になりますから。
作ったとき、もちろん腐る事は想像していたんですよ。でもその時は「私、まだ働くし~。撤去してリフォームすればいいわ~」と軽く考えていました。
・・・甘かった。そんなお金どこにあるんでしょう!過去の自分に教えたい。家を購入するときって金銭感覚おかしくなってる事、けっこうありますよね。勢いでオプションをあれこれ付けたりして。
ウッドデッキを作るときには10年後、20年後も考慮すべきですね。
手入れした庭を見るのは誰か
中高年になると若い頃とは身体が違ってきますよね・・・。
雑草を取る作業、かなり大変です。
ご自分で除草シートや砂利を敷いたり、庭師を呼ぶなど工夫出来れば別ですよ。
雑草は、半年放置するだけで背丈ほどの身長に伸びるモノもあります。お庭の場所が外から見えないプライベート的場所だと、誰の目にも入らないから~と放置してしまう可能性も出てきます。
本当にお庭が大好き!という方は良いけれど、そうじゃない場合はちょっと注意。
外を通る人にも見て欲しいのか、自分だけが楽しむのか。
それによって手入れする気持ちも変わってきます。「人に見られる」という緊張感で、手入れしようという気にもなるかもしれません。
庭がどの場所にあるかもチェックすべき点だと思います。
というわけで。伝えたい事をまとめます~。
お庭と付き合うときは以下も気にしてみてね。
・どこまでお金をかけられるか
・どんなスタイルで楽しむか
大変かもしれないけど、きっと達成感や感動が待っていると思いますよ。
土や草のいおいは精神面にも良い効果を発揮します。
ここだけは!というポイントを押さえて、楽しい庭作りをするのも良いのではないでしょうか~。