工場死亡事故で責任者を書類送検

ことし1月、関市の自動車部品工場で、男性社員が機械に体を挟まれて死亡した事故で、労働基準監督署は、16日、安全管理を怠ったとして、会社と工場の責任者を労働安全衛生法違反の疑いで書類送検しました。
書類送検されたのは各務原市那加浜見町に本社がある自動車部品等製造業のマツバラと関市迫間にあるマツバラ関工場で、安全管理を担当する51歳の課長です。
関労働基準監督署によりますと、ことし1月、マツバラ関工場で勤務する58歳の男性社員が自動車部品の型を作る機械に上半身を挟まれて死亡しました。
事故当時、男性社員は機械のセンサーの不具合を直すため、機械の隙間に入り込んで作業をしていましたが、突然、機械が動き出し、挟まれたということです。
労働基準監督署は、不具合を直す作業の間、機械を完全に停止させるなどの必要な安全対策を取っていなかったことが事故につながったとして、16日、会社と課長を労働安全衛生法違反の疑いで書類送検しました。
マツバラは「この度の事態を重く受け止めております」としています。