子どもちゃんが大好きなプリキュア😊
その存在は知っていたけれども、実際に鑑賞するようになったのはここ2年ほど。
子どもちゃんに付き合って一緒に見ているのだけれども、さすが日本の女児向けアニメの最高峰だけあって、いろいろと練られていると感じる点が多い。
子どもちゃんが好きなので過去作も見る機会は多いけど、近年のプリキュアは「多様性」に重点を置いているのではないかと感じる。
ちょっとだけ考察してみたいと思う。
- そもそも「プリキュア」のコンセプトは何か❓
- 現行より2代前「GO!プリンセスプリキュア」
- 現行より1代前「魔法つかいプリキュア」
- 今作「キラキラ☆プリキュアアラモード」
- 最近のプリキュアはかなり攻めている
そもそも「プリキュア」のコンセプトは何か❓
初代プリキュア(ふたりはプリキュア)のコンセプトは
女の子だって暴れたい
だったのだそうだ。
先駆者であるセーラームーンで「女の子✕戦隊モノ」という組み合わせが成功したので、プリキュアはそのフォロワーだったのでは……という気もする。
(詳しいことはその筋に熱心でないのでわからん)
確かに初代(ふたりはプリキュア)を見ると、格闘戦の描写に力が入っているのがわかる。(初代は必殺技少なめで、ほぼ肉弾戦オンリーなのだ)
キュアブラックもボーイッシュな感じだしね。
現行より2代前「GO!プリンセスプリキュア」
これはシーズン途中から見始めたので、はっきりいってよく知らない💦
ただ「プリンセス」という優雅な響きと比較して、戦闘シーンの描写にかなりの手が入っていたように思う。
これは初代からのコンセプトである「女の子だって暴れたい」に忠実な作品だったからだろう……とは思う。
現行より1代前「魔法つかいプリキュア」
魔法つかいプリキュアは、かなり多様性(特にLGBT)を前面に出してきた作品のように思う。
同性カップルの子育て描写
2人のプリキュア(もちろん女性)が赤ちゃんの妖精を育てる場面があって、あーこれって同性カップルの子育てっぽいなーと思いながら見ていた。
そもそもこの”魔法つかいプリキュア”は、人間と魔法つかいという、違う世界に生きる少女がプリキュアになるというストーリーであり、これも多様性を感じさせるコンセプトだよね。
(追加戦士であるフェリーチェは妖精なので、人間、魔法つかい、妖精という異なる種族が力を合わせて問題を解決するという筋書きなのよ)
無生物(Xジェンダー?)プリキュアの存在
極めつけは秋映画のキュアモフルン❗
モフルンは、歴代プリキュアでいうと妖精ポジションなんだけども、テレビ劇中では
「自分は妖精ではなく、ただのぬいぐるみ」
と自称する場面がある。
モフルンは、魔法の力で自律する力を与えられたぬいぐるみなのよ。
つまり、生物ではない。
生物ではないモフルンがプリキュアになるのが、去年の秋映画。
モフルンはトランスジェンダー……いや、Xジェンダーといっても過言じゃないんじゃない❓
つまり去年のプリキュア秋映画では、人間、魔法つかい、妖精、ぬいぐるみという、属性てんでバラバラな4人が力を合わせて戦うってことね。
これってすごくない❗❓
ダイバーシティ、超意識してるじゃん❗❗
って思いながら見てたからね😅
そしてLGBT意識を確信したのは、後期エンディングである「魔法ア・ラ・モード」の歌詞。
この歌詞に「三角の虹」「ピンクのプール」というキーワードが、かなり唐突に出てくる。
これは、LGBTの象徴であるレインボーフラッグとピンク・トライアングルのことを言っているのではないかと思う。
(レインボーフラッグやピンク・トライアングルとは、LGBTのプライドや権利を象徴するシンボルなんですよ)
今作「キラキラ☆プリキュアアラモード」
前作から一転して、正統派のプリキュアになった「キラキラ☆プリキュアアラモード」
でも、多様性を意識している部分は多い。
年齢の多様化
まず、今作では高校生プリキュアが最初から2名登場している。
プリキュアに詳しくない人に解説すると、原則的にプリキュアになるのは中学2年生前後の女子。
(過去、ハートキャッチプリキュアにキュアムーンライト(月影ゆり)という高校生プリキュアがいたけど、この子も最初にプリキュアになったのは中2だった)
高校生プリキュアが最初から登場するのは、年齢(世代)の多様化と言える。
同性間の恋愛描写
また、キュアショコラである剣城あきらはボーイッシュなキャラクター。
(声優が元宝塚というのもあるのだろうけど)
過去にもボーイッシュなプリキュアはいたが(ブラック、ブルーム、ルージュ等)、キュアショコラ(剣城あきら)は女性の恋愛対象になるという描写が散見される。
(いちかのあきらに対する恋愛感情や、ゆかりとあきらが付き合っていると誤認させる描写等)
複雑な家庭の事情
歴代のプリキュアでも複雑な家庭の事情を抱えた人物はいるが、キラキラ☆プリキュアアラモードは際立っているかもしれない。
宇佐美いちか(ホイップ) 実質父子家庭(母親は仕事で海外にいる)
※母親が仕事で不在で、父と二人暮らしというのも、なかなか今日的テーマだなあと思う
有栖川ひまり(カスタード) 家族の描写なし(と思う)
立神あおい(ジェラート) 両親とも仕事で不在
琴爪ゆかり(マカロン) 祖母の描写しかない(両親はいるようだが描写なし)
剣城あきら(ショコラ) 妹が病気で長期入院中
特にマカロンは完璧主義者を感じさせる描写(11話予告)や、家庭の中でわだかまりがあるようなセリフもあったりする(16話)ので、アダルトチルドレンっぽいなーという気がする。
「確かに両親も祖母もわたしに好きに生きろと言っている。それが苦しい時もある。けどね、どんなに苦しくてもわたしは闇に逃げたりしないわ!
新キャラのキラ星シエルと、敵幹部❓のジュリオも、双子で善悪サイドに別れてるっぽいしね。
最近のプリキュアはかなり攻めている
という具合に、かなり「多様性」を意識していると見受けられる描写がある。
さすが女児向けアニメの日本最高峰❗よく練られているな~と思う。
当初のコンセプトである「女の子だって暴れたい」から、近年のテーマである「多様性」にまで、幅を広げつつあるのがおわかりいただけたかしら❓(ゆかり口調)
今後、男性プリキュアとか、宇宙人プリキュアとか、ロボットプリキュアとかが出てきたら面白いなーと思う。
どうせ多様性重視するなら、サラリーマンプリキュアとか、自営業プリキュアとか、そういう分野でも作ってくれないかな❓
絶対面白いと思うんだけど😅