よくあるご質問

静岡県に発電所は必要ですか?

現在(2016年10月時点)、浜岡原子力発電所は停止しており、静岡県中央部・西部で使われている電気のほとんどは、遠い伊勢湾周辺の火力発電所(石油、石炭、LNG)でつくられ、はるばる送電線で送られてきたものです。
また、東日本大震災以降は原子力発電所の多くが停止しているため、全国的に電力需給状況がひっ迫しており、休止中あるいは廃止が計画されていた火力発電所の再稼働や、徹底した省エネへの取り組み等によって安定供給に最低限必要な電力を確保できているものの、一部発電所にトラブルがあると不足状態に陥りかねない状況が続いています。
今回計画する清水天然ガス発電所の出力(約110万kW)は、静岡県のピークの電力需要の約20%をまかなう規模であり、安定供給、電力自給率の向上に大きく貢献するものです(※)。
※静岡県のH26年度の最大電力は535万kW、電力自給率は17.5%。(静岡県調べ)

県内の電力需給の推移
出典:「図表で見る しずおかエネルギーデータ 平成28年2月」(静岡県)をもとに作成
万一の大規模災害発生時に役立ちますか?

はい。仮に、現在静岡県が供給を受けている伊勢湾周辺の火力発電所が大規模災害により被害を受け、そこからの供給が停止した場合でも、静岡県の中部に位置するこの発電所からの電力供給があれば停電回避は可能であり、地域の電力供給の安定度が向上すると考えます。

発電した電気はどこへ送られますか?

当発電所は、東日本地域(50Hzエリア、富士市以東)、西日本地域(60Hzエリア、静岡市以西)それぞれに向けた発電設備を1基ずつ設置します。つくられた電気は、電力会社の送電網に接続され、東日本地域と西日本地域の需要家のみなさまに対して長期安定的に供給されます。

出典:経済産業省ウェブサイト ※2016年4月に自由化済
http://www.enecho.meti.go.jp/category/electricity_and_gas/electric/electricity_liberalization/supply/

最新鋭ガスタービンコンバインドサイクル発電とはどのようなものですか?

発電所で導入する予定の最新鋭ガスタービンコンバインドサイクル発電は、ガスタービンで燃料を燃焼させ発電を行うとともに、排気(ガス)を用いた排熱回収ボイラで蒸気を製造し、それを用いて蒸気タービンでも発電する高効率の発電システムです。
ガスタービンコンバインドサイクル発電は、従来型火力に比べ、燃料使用量の抑制(3分の2程度に)が可能となることから、二酸化炭素排出も抑制できます。

建設予定地はどのような場所ですか?
これまでの環境濃度と	ほとんど変わらないのね。

発電所はJXTGエネルギー(株)(※旧 東燃ゼネラル石油(株))清水油槽所内の遊休地につくります。同油槽所は、1944年(昭和19年)に燃料油・潤滑油の製造を開始して以来、同社の重要拠点のひとつとして、静岡県を中心に石油製品を安定的に供給してきた歴史あるところです。JXTGエネルギー(株)(※旧 東燃ゼネラル石油(株))は、長年にわたり遊休地の活用を検討してきました。
また、清水油槽所近辺は、静岡県の「駿河湾港整備基本計画」の中で、「エネルギー関連ゾーン」として位置付けられています。平時においては県民生活を支えるエネルギー供給基地(LNG、石油類)としての役割を、また震災時においてはエネルギー供給・備蓄拠点としての役割を担う地域の重要なインフラ拠点とされています。

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