ロンドン西部の24階建て高層公営住宅で14日に起きた大規模火災で、ロンドン警視庁は17日、「58人が行方不明になっている」と発表した。建物内に生存者はいないとみており、不明者全員が死亡したと推定されるという。警視庁の担当者は、死者・行方不明者数がさらに増える可能性を示唆している。
同警視庁は火災による死者数について、16日まで「少なくとも30人」と発表していた。このうち16人の遺体がすでに収容され、安置所に運ばれているという。当局が把握している住民以外の人が火災当時に建物にいた可能性もあり、捜索が続けられている。
不明者数などについて当局の情報公開が少ないとして、地域住民らからは「被害を意図的に矮小(わいしょう)化しようとしている」などと批判が起きていた。15日朝に火災現場を視察しながら被害者と会わなかったと批判を浴びたメイ首相は17日、首相官邸に被害者らを招いて面会した。(ロンドン=渡辺志帆)
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朝日新聞国際報道部