はじめに
顔や体についてのポイント集を書かせていただきましたが、今回は
「手」についてまとめて見ました。
顔や体以上にある意味動きが複雑なので難しいと思われがちですが
誰でも二つ持っているもので、しかも
一番目に付きやすくモデルにしやすい部位でもあります。
手がかっこよく描けるだけで絵が見違えますので
参考程度に見ていただくといいかもしれません。
ステップ1:手の基本を知ろう
「絵を描く人にわかりやすい表現」にしました。
指は関節で曲がり、それぞれの曲がる角度の差で複雑な動きやポーズになります。
大きく動くのは五指の第一~第三関節と手関節です。
シワができたり形が変わりやすいので、描く時はその部分を意識するといいですね。
そういう時は、開いた手は「クマ手」、握った手は「平筆」をイメージしてください。
人によって指の長さは違いますが、
基本的に中指が長く、人差し指・薬指がほぼ同じくらい、小指、親指の順が
一般的に多いようです。
中には薬指の方が長い・人差し指が長い・親指が長いなどいろいろあります。
イラストやマンガの場合、見た目でかっこいい形でバランスが取れていれば
あまり厳密にこだわらなくてもいいでしょう。
ステップ2:いろいろな手の違い
まずは単純に開いた手をいろんな角度で見てみましょう。よく左右を間違うこともありますので、反転させる人は特に要チェックです。
左手も一応用意しました。
その場合は、大雑把に外側の塊から考えてアタリを取ると楽だと思います。
ボクシンググローブだと思うといいかもしれませんね。
同じ手の形でアングルの違いを見てきましたが、
今度は男女の手の違いによる描き分けについてです。
男性は女性より関節やシワをしっかり描くとよりわかりやすいですね。
自分の手をそのまま描いても単なるスケッチやクロッキーですので、
作風やキャラクターに合ったデフォルメやアウトラインで描いてみましょう。
劇画や少年向けなら線のメリハリを効かせたり、
少女向けやギャルゲー風ならやわらかい曲線で、
4コマやギャグならシンプルかつ大げさにすると味が出ます。
ステップ3:複雑な手にチャレンジ
描きたいそのシーンに合う手のポーズでキャラの状況・感情を表すといいですね。
素敵な作品の多くは、顔に表情を出さなくても手で表すものも多いですから。
実際に自分で写真を撮ったりすると意外とわかりやすいです。
指を組ませる時は、伸ばした場合も曲げる場合も組む順番と指の数に注意です。
何かを持つ・つかむ動作をする時は、物体を間に置いた幅を考えて
指同士の距離感や手の平のくぼませ方など意識して描くといいですよ。
スポーツ用具、武器などを握る時は、柄やグリップの持ち方や利き手に注意しましょう。
おまけ:足編
大抵は靴やソックスを履いているので、めったに裸足を描かないかもしれませんが、
靴の中を想定した足が描けると靴のバランスも良くなります。
夏場の素足やサンダル、室内のシーンなどでは必要になりますので
合わせて練習してみてください。
手足には表情が本当に多いため、描き足らない部分がありますが
これを機に、手足を描けるようになる人が増えるといいなと思います。
12/29:髪のポイント集のURLを追加しました。