はじめに
よく人物の顔を上手く描けないという質問が寄せられます。
基本的なことはたくさん本やネットに紹介されているので、
ここでは簡単に特徴を出したり、顔の向きを描くためのポイントを
まとめていきたいと思います。
ステップ1:アタリを取ろう

アタリを取るとそれに振り回されて描けないという方もいますが、そういう方の多くはいきなり輪郭や目を描き入れても一回で形を決めにくいため
何度も描いては消し、を繰り返しているところを見ます。
無駄な作業を減らして、効率よく描く場合は下準備として薄くでいいですので
簡単に「大まかな形」を決めておきましょう。
それがアタリのメリットです。
ステップ2:パーツの位置を決めよう
キャラクターの持つ個性や描く人の画風によって違いはありますが顔のパーツを描くときは3つのパートに分けるとわかりやすいです。
設定ごとにパーツの形・大きさ・高さ・幅など変えていくことで、特徴付けていくことができます。
眉の形状・眉間の広さ・鼻筋の長さ・目の形状・唇の厚さ・頬の高さ・耳の位置など
色々変えられるポイントがあります。
他にも、シワ、傷、ほくろ、そばかす、あざ、えくぼなど特徴を加えると
表現が増えますので、人物の描き分けに上手く加えていくといいでしょう。
ステップ3:顔の向きをいろいろ描こう
斜め向きは得意だけど正面が苦手とか正面は何とか描いたのに同じキャラの横顔が上手く描けないという時は
一旦得意な顔から描き起こしてみるのがわかりやすいです。
デフォルメの強いキャラの横顔は若干異なりますが
基本はほぼ一緒です。
この場合はおでことあごの見える範囲の大きさと
アタリのカーブの向きが最大のポイントです。
ステップ4:得意な向き・苦手な向きも描こう
慣れている人にとってはあまり気にならないことですが、絵を描き始めの初心者の多くは大抵利き手による得意な顔の向きと
苦手な顔の向きがあります。
右利きの多くは左向きが得意で右向きが苦手で、
左利きの場合は右向きが得意で左が難しいという人が多いです。
これは、手首の振れるストロークの方向が一番描きやすいカーブとなるので
顔の輪郭が一番影響を受けるからです。
これも、苦手な向きは避けて得意な側から描き、あとから裏返して描くとか
デジタルなら左右反転という方法もあるので難しく考えて悩むことはないです。
ただ、かっこよく人前でも描きたい、などの場合
克服法としては苦手な方と反対向きのカーブのみ練習するという意味で
左利きの人は大きい「し」の字を、右利きはその裏返しの「し」の字を描くように
線の練習をするといいイメージトレーニングになり描きやすくなります。
過去の知恵袋の回答で説明した図解をいれつつまとめました。
素敵な自分なりの人物作りにお役立てください。
坊主頭で紹介しましたが、実際絵を描く時にはアタリを入れた後に
かつらをかぶせるように髪の毛を描き入れるといいです。
さらに、魅力的に見える表情も加えてみてくださいね。
11/23:関連知恵ノートとして
「イラスト・漫画などの人物の体を描くかんたんポイント集」を追加しました。
顔の描き方と合わせてご活用ください。
12/23:手のポイント集のURLを関連ノートとして追加しました。
12/29:髪のポイント集のURLを関連ノートとして追加しました。