子鹿を捕えて飛ぶイヌワシ、伊吹山でカメラマンが撮影
滋賀県米原市の伊吹山で「イヌワシ」が子供のシカを捕獲して飛ぶ姿を愛好家が撮影した。
イヌワシは野ウサギを餌にするケースが多いが、子鹿を捕らえる姿は珍しいという。
琵琶湖水鳥・湿地センター(長浜市湖北町)の池田昇平専門員によると、イヌワシが子鹿をとらえた場面だという。イヌワシが大きく翼を広げ、黄色い両足で子鹿の尻の部分をつかんで飛ぶ姿をとらえている。
撮影者は愛知県大府市追分町、元会社員、秋田豊和さん(62)。秋田さんによると、今月6日の昼ごろ、標高約1000メートル付近の伊吹山ドライブウェイで撮影した。秋田さんは8年前から年間40日以上伊吹山に通い、野鳥などの撮影を続けているという。秋田さんは「こんな写真は初めて」と話す。
イヌワシは猛禽(もうきん)類で翼を広げると約2メートル。空中から急降下して野ウサギなどの小動物を狙う。絶滅危惧種で、全国での生息数は500羽程度とされる。伊吹山はイヌワシを山上から見下ろして撮影できる全国的に数少ない撮影スポットとされ、山上には多くの愛好家が訪れている。