スナック菓子の王様「カール」。2017年9月頃をめどに東日本で販売終了になりますね。袋を小さくするとか工夫して、臨機応変に姿を変えて販売して欲しい~と思ったけれど、どうやら深い理由がありそうです。なるほどねぇ・・・と、我が身も振り返り。
日本で初めてのスナック菓子「カール」
▲チョットだけ陳列棚に残ってたカール
あの黄色くてふわふわした食感の「カール」ご存知ですか?
今回アツく語ってしまいそうな予感がしますが、良かったらお付き合いくださいませ・・・
私の子供の頃。昭和時代は今ほど健康志向でも無かったし、海外から入って来るお菓子も多くなかったんですよ。スナック菓子は子供にとって特別な存在でした。
カールは昭和43年に登場した、日本初のスナック菓子です。
しかもノンフライ!油で揚げていないのです。
そして人気はあの大きさですよ。子供の口にポンと1つ。それだけで夢心地。じゅわ~っとほぐれていくコーンの食感がたまらないのです。
クリスマス会とか誰かのお誕生日とか、そういう特別な時には欠かさず登場するという「圧倒的な存在感」がありました。
そんなカイジが・・・じゃなかったっ。カールが!ですよ。
東日本だけとはいえ、お店に陳列されない時代が来るとは。
個人的に、ものすごーくショックなのです。またひとつ、良き昭和が消えて行くような寂しさを感じるのです。
▼詳細はこちらへどうぞ。日経新聞です。
なぜ縮小販売になったのか
なんでよ~!と思い、色々調べました。
どうやら以下2つの理由が大きいようです。
・スマホ時代になり、手がべたつく菓子は売れ行きが伸びない
・カールの主原料はとうもろこし。現在は「ポテト系」が好まれる時代になった
なんということ。時代に合わないという現実なのです。
50年販売され続けた、あのカールが。ショックだわ~。
でも、ちょっと待って。売れる主原料が「ポテト系」というのは、若い人メインで考えてないか。大人世代女子としては、とうもろこし原料の方がホッとするのに。
だから主原料は置いておいて(置くのかい!)パッケージや姿を変えたらどう?
個人的妄想。東日本向け「新・カール」
以下は私の妄想です。3パターン考えてみました。
手がべとつくのはね、姿やパッケージに問題があると思うんですよ。
袋に手を入れてもお皿に盛っても「カス」が付く。そこをメインに見直しです。
「小袋」にして、あのカールの「姿」を変えちゃったらどう?
売れ行き良かったら、その小さい袋を縦に連結させて販売すれば良いのです~。
小さくしてダイレクトにお口へ「ちびカール」
これなら、手を汚さずザーッと口にダイレクトできちゃう。
既に「小粒カール」はあったけれど、それよりもっと小さく。手軽に持ち運べるように。だって今回の縮小で、小粒カールも販売終了になってしまうから。寂しいじゃない!?
小さいパッケージにすれば、子供も食べやすいと思うのです。
▼イメージとしては、ベビースターみたいな感じ。
長く続くカール食感の至福「カール極細」
そう。あのじゅわ~が長く続く贅沢を味わえてしまう形。
まさに至福です。お口の中は「沼」状態。坂崎さんも大喜び。
ちょっと折れやすいかもしれないけど、そこはコーティングか何かしてね。
▼ポテロングやポッキーの極細みたいなイメージ。
この、極細が出たときは、おぉ~!と思ったんですよ。
ポッキーは好きだったけど、すぐ食べ終わっちゃうしカロリーも気になっていたのです。「ちょっとだけ。少しずつ食べたい」という女子のハートを鷲掴みなスナックお菓子だと思います。ポッキーの魅力である「細さ」をより一層際立たせた発想が素晴らしい。
板状にしてご利益パッケージ「大判カール」
これはもう、カスが手に付くとか散らばるとか気にしない。無視。
カールを思う存分に、ガッツリかぶりつきたい人向けにします。
とはいえ・・・そんな少数派向けに商品を作るのも、売れ行きが心配ですよね。
そこで付加価値を。パッケージを変えるのです。
ちょっと画像探せなかったけど、例えばこんな縁起良さそうな感じに。
▼瓦煎餅のように。分厚く平らにしてしまう。
実際の絵はパッケージに印刷。
カールおじさんが小判をしょって、七福神を演じた絵なんかいいと思います。
例えば月変わりで、弁財天、布袋さんなどと変えていけば、全部揃えたい人は必ず居ます!もっとカールおじさんで遊んでも良いと思うんですよ。もちろんカエルのケロ太も欠かさずにね。
ちなみに・・・
明治の公式サイトでは、カールおじさんを存分に楽しめます。
おじさん好きな私にはたまらないのですよ~。
▼明治の公式サイト
▼公式サイトには、こんなページもあるのよ~。ほっこり。可愛いのです。
・・・と、ここまで書いてみたものの。
こうなったらいいなと思うけれど、かなりの勇気が必要なのは分かっています。必ず成功するという確信が無ければ動けない。多額な設備投資金が必要ですからねぇ。
カール縮小販売は後退ではなく「明日」のため
何かが撤退すると、経営が傾いてるんじゃないかと思ってしまいがちですよね。マスコミは色々書くけれど、実際のところよく分かりません。
そこで気になるのはこの文章(抜粋)
生産や物流の効率性を考慮し、今後は西日本のみの販売とする。
明治が同じく生産・販売していたコーンのスナック菓子「ピックアップ」も販売を終了する。工場の生産品目を集約して生産効率を高める狙いもある。
未来を見据える。効率を上げる方向に向かう。
ということでしょうか。なんと前向きなスタイルでしょう。
カールは50年愛され続けたスナック菓子ですから、これからも細く長く続いていくと思っています。東日本に住む者としては悲しいけれど今後を期待したい。
長く生きていると、今まで慣れ親しんだ事から離れられない傾向にあるんですよね。先日自分で書いた、実家モノへの執着もそうかもしれない。
▶実家の荷物と思い出と。くだらないモノほど愛しくて大事な存在だと思う
過去に生きるのではなくて、明日のためにどう過ごすかも考えていこう・・・と我が身も思う、カールの東日本販売終了でした。
今回は大好きな、賭博黙示録カイジをちょいちょい挟み込んで書いてみました。
もう頭の中で♪未来は僕らの手の中~がぐるぐるしております。
最後に、班長から温かいお言葉を。