中学生棋士の藤井四段 27連勝

中学生棋士の藤井四段 27連勝
史上最年少で将棋のプロ棋士となり、公式戦で一度も負けていない中学3年生の藤井聡太四段が17日午後、大阪で行われた対局でも勝ち、連勝記録を「27」に伸ばしました。これで歴代最多の連勝記録まであと1勝となりました。
藤井聡太四段は去年10月に史上最年少の14歳2か月でプロ棋士となったあと、公式戦で一度も負けることなく勝ち続け、17日までに連勝記録を歴代2位の「26」に伸ばしていました。

藤井四段は17日午後2時から大阪の関西将棋会館で、「朝日杯将棋オープン戦」の一次予選に臨み、アマチュアで東京大学1年生の学生名人、藤岡隼太さん(19)と対局しました。

対局はそれぞれの持ち時間が40分で行われましたが、先手の藤岡アマが投了し、藤井四段は連勝記録を「27」に伸ばしました。

日本将棋連盟によりますと、これまでの最多連勝記録は神谷広志八段が30年前の昭和62年に成し遂げた28連勝で、藤井四段は大記録まであと1勝に迫りました。

藤井四段の次の対局は今月21日に行われる予定です。

落語家の桂文枝さんも対局を観戦

大阪の関西将棋会館には藤井四段の対局を見届けようと、将棋好きで知られる落語家の桂文枝さんも訪れました。

桂文枝さんは「藤井四段の戦いぶりを見てみたいと思いきょうは来ました。藤井四段は、まさに日本の宝で底知れない魅力感じます。自分の子どもや孫だったらいいな思うと同時に、落語界にもあのような人が現れることを期待しています」と話していました。