餌が残された犬のフードボウルの画像が、今月6月11日、ツイッターにアップされた。
おなかがいっぱいで食べ残したわけではない。
全部食べたくても意図的に残しているのだ。
そこにはこんな心震わす物語があるのである。
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フードボウルに残されたドッグフードと2匹の犬の物語
image credit:twitter
これは映画制作者であるイーストン・デュフールが投稿したツイートの画像だ。彼の家には2匹のラブラドルレトリバーがいた。オスのスティッチとメスのクッキーだ。とても仲の良かった2匹は食事の時、1つのボウルでごはんを分け合って食べていた。
1つのボウルで餌を分け合っていたラブラドールたち
上の2枚が生前のスティッチ、下がクッキー。2匹は年が離れていた。
For those of you who wanna see my dogs here they are
— EasyBreasyBeautiful (@_EasyBreasy_) 2017年6月13日
(Stitch is on top, Cookie is on bottom) pic.twitter.com/zDK89IP18s
フードボウルは別々にすることもできたがそうする必要はなかった。2匹がこのボウルで食べ始めた頃、年上だったスティッチが幼かったクッキーに "半分ずつ食べるんだよ" と教えてあげたからだ。
年上のスティッチは妹分のクッキーが半分食べ終えてから、残り半分を食べるのを習慣にしていた。2匹はこれまでそうして仲良くやってきたのだ。
大切な仲間を失った日。ボウルのごはんは1匹分に
だが今月の初め、悲しいことにスティッチはこの世を去ってしまった。愛する家族を失ったイーストンは、寂しさをかみしめながらクッキーの食事を用意をすることになった。
いつものボウルを手に取ったものの、ああ、今日からは1匹分だから少なめにしよう・・と、クッキーが食べるだけのごはんを入れて床に置いた。
そして夜になり、イーストンは就寝前にそのボウルをチェックしに行った。
それでも残っていたドッグフード
なんということでしょう。
1匹分の餌だったにもかかわらず、まだ餌が残っていたのだ。
しかもちょうど半分くらい・・・
それに気が付いた瞬間、イーストンはすべてを悟った。
そう、それはスティッチの分だ。
クッキーはスティッチのため、自分に用意された1匹分の食事を半分で済ませたのだ。全部食べたらスティッチの食べる分がなくなっちゃう。
少ない餌でも彼があとでちゃんと食べられるように、きっちり半分残しておいたのだ。
— EasyBreasyBeautiful (@_EasyBreasy_) 2017年6月11日
2匹はいつもいつでも一緒だったから
のちにイーストンはスティッチとクッキーの関係についてこう語っている。
スティッチとは幼稚園の頃に暮らすようになり、小学校3年生になるとクッキーがやってきました。
2匹はバットマンとロビンみたいにいつも一緒にいるようになったんです。本当にいつも仲良くて遊ぶ時も一緒。常にお互いを思いやっていました。
まわりの愛情に支えられて、徐々に立ち直ってきたクッキー
とても悲しそうにしていたクッキー。特にスティッチが亡くなってからの一週間は大変だったそうだ。だが、まわりの人々が深い愛情で、彼女を慰めつづけた結果、徐々にスティッチがいない生活に慣れてきたという。
今では遊びに来た犬と楽しんだりすることもできるようになった。
Here's a vid. (Also the other dog was my grandpas and she was over for Christmas. Her name is Lilo) pic.twitter.com/ov9QVyXk4v
— EasyBreasyBeautiful (@_EasyBreasy_) 2017年6月13日
まだまだ完全に立ち直るには時間がかかるかもしれないが、スティッチは天国からずっとクッキーのことを見守っているよ。これからは一人前のごはんをちゃんと食べられるようになるといいね。
via:mashable、twitter・translated D/ edited by parumo
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コメント
1. 匿名処理班
ひょっとしたら、「お供え物」の起源は犬のこうした行動を見て古代の人が霊の存在を感じ取ったのから始まった習慣なのかも知れない。
2. 匿名処理班
ええ子や…(´;ω;`)
3. 匿名処理班
最後の動画に最初に出てくるのはスティッチかな
4. 匿名処理班
く〜 これから仕事に戻るのに目が真っ赤になっちゃったさ〜
5. 匿名処理班
やめてよ……朝から泣いたわ( TДT)
6. 匿名処理班
うちの犬っこも隣の犬をずっと気になっていて
しんだあとになんかボーとしていたし
自ら死を直感した後もその場所を見ていた
7. 匿名処理班
電車の中で見るんじゃなかった…涙こらえるのに必死になった
8. 匿名処理班
仲間の死は辛いもんだわ。
9. 匿名処理班
泣ける。
10. 匿名処理班
泣くわこんなん…
11. 匿名処理班
変な気遣いや裏がないぶん魅力的なんやろなぁ
12. 匿名処理班
人間だって空腹だと分け合うって難しい
なのに、この子はほんと優しいんだね
人間より犬のほうがずっと上等な愛情持ってる気がするよ
13. 匿名処理班
やめてやめてやめて(´;ω;`)
14. 匿名処理班
>>1
そういう不思議な感じの考察大好きだわ
でも犬がやるから怖くもロマンのある行動に思えるけど人間の子どもがやると一気にホラー映画の冒頭みたいな流れになりそう
息子が半分だけご飯残すようになって理由を聞いてみたら弟の分だから食べないなんて妙なこと言い出すんだけど、実は双子の弟になるはずだった流産した水子の霊が息子の近くに・・・みたいな
ありがちな話だけどこれだけでホラー小説書けそうだな
15. 匿名処理班
もう一頭飼ったら
16. 匿名処理班
理由簡単に想像できるのに軽率に泣く〜〜無理
17. 匿名処理班
人間は必死で感動の作り話を考えているのに
犬はこんなにすごい感動の物語を現実で
生み出しちゃうんだもんな。勝てませんわ。
18. 匿名処理班
動物系はアカン
19. 匿名処理班
優しい子だ……目と鼻が変だけど花粉症、これは花粉症なんだ。
20. 匿名処理班
うるっとしてしまったじゃないか、くすん。