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グランドピアノの原価っていくらくらいですか? ヤマハのグランドピアノだと2...

nothingwith1さん

2011/12/1723:52:49

グランドピアノの原価っていくらくらいですか?

ヤマハのグランドピアノだと200万~500万とかしますが、スタインウェイだと1000万~2000万しますよね。

原価ってどれくらいなんでしょうか?

詳しい方回答お願いします。

補足なぜこんなに価格差があるのかについての回答もお願いします。

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ベストアンサーに選ばれた回答

編集あり2011/12/2115:04:14

アップライトはヤマハ、カワイとも原価は非常に厳しく、カワイはバックの大半が、またヤマハも部品のあるものは日本製ではありません。それでも入門用、中級品はあまり儲からないと思います。サイレント仕様でやっと利益が出る位でしょう。

ヤマハ、カワイとも子供の音楽教室やヤマハ、カワイ出身のピアノの先生の口利き、また毎年やる調律などで凌いでいる程度だと思います。

理由は、有限資源である木がベースであること、自然乾燥、キルンに暇がかかること。加工や接着技術が進歩しても、いろいろな段階で安定させるために放置する時間が必要、組立に人手がかかることですね。中国は人手が安いですが最終調整には熟練が必要で生産スピードに限りがあるからです。

このため、米国スタインウェイ社の経営はハーバードビジネススクールでは材料の長期保存、膨大な仕掛品、丈夫で長持ちしすぎ、過剰品質な工業製品として、史上効率が最悪の企業であると教えられています。

グランドもヤマハのC1の150万からCF3の2000万クラスまで、実はアクションの部品数は同じです。ウイペンはかなり同じかと思います。鍵盤の長さ、ハンマーシャンク、ハンマー、鍵盤筬が長さによってちがいますが、部品数と組み立て方法は同じです。

アクションレールもブラケットもCFクラス以外は長さや鍵盤に対する角度が違いますが部品は基本的に同じものです。長くなるとケースが厚くなりフレームが丈夫に長くなりますが、部品数はあまり殆ど変わらず、わずかに鍵盤棚、鍵盤筬の木の組み方が違う程度です。

長いもの、高いものほど整調、整音、仕上げ、鍵盤(アクリルから人工象牙、本象牙、黒檀)とどよくなりますが、Sシリーズ、SFシリーズ以外は同じラインで流れています。Sの工程の一部とCFのみ手作りと考えて良いです。したがって利がのってくるのはC3以上だと思います。それ以下は若干の儲けと毎年の調律やピアノ教室で凌いでいると思われます。サイレント仕様のGC1SやA1Sでやっと利益がでる程度かと思います。

今回ヤマハはインドネシア製155cmのGB1Kを国内投入しました(欧米では売っていた)。これが115万円ですので、日本製A1、C1のコストの厳しさがわかると思います。

ちなみに、中国製では、155cm級のウェンデルアンドラング、スタインウェイ扱いのエセックス、あたりが100-120万(黒)、アポロ扱いのヴィエルジェが80万前後(木目)、とこのあたりが中国製とのコスト差が見えてくると思います。

ヤマハCFXやカワイSK-EXは数人のグループで手作りしており、製造工程で安定させるために長期に寝かす(半年から数年)のであまり儲かっていないでしょうね。

つまりヤマハ、カワイは電子ピアノとサイレント機構で儲けて、あとはピアノ教室と調律代で全国の店を維持していると思いますよ。儲からない原因は、ピアノが耐久消費財としては長持ちしすぎるからですね。重く移動や保存に金がかかる。いったん売れば調律費のみしか収入がありません。

一方携帯は販売店に打ったときにインセが、また月々の通話代からインセが落ちてきます。ピアノは売ったら調律以外に儲けが無い点がビジネスモデルとしては旨みが少ないのですよ。着うたやデコなどを売る商売の方がはるかに効率的ですよね。木工工場も鋳物工場もいらないし。

ヤマハ、カワイのピアノは品質の安定度では世界1,2です。暑いところから寒いところまで、乾燥したところから、湿ったところまで使えます。入門用、中級品としては、品質過剰で、国内は70年代80年代に爆発的に売れたせいで、良質な中古品が多数発生して新品市場は死んでいます。。

だからC3クラス以上を買ってくださいということでしょう。C1だったらサイレント仕様か木目オプションにしてよ、というところでしょう。それが小さいグランドはダメとの風評の素地ではないかと思います。要するに用途と家の大きさで選べばいいだけですね。ヤマハ、カワイとも欧米でのグランド倍の価格です。何も考えずに液晶テレビのように故障しないピアノを安く買える日本人はラッキーということです。

なおスタインウェイは米国の価格は半額から6割程度です。一方ヤマハCやカワイRXは倍なので日本ほど大きな差はないです。またSやSKはスタインウェイとかぶりますし、スタインウェイの中古品はCやRXの新品とかぶります。

音がどうだかんだ、とかいいますが、安定度、精度で日本のピアノはいいところ行っているのです。古いドイツ製ピアノを高く売る店があって、それはそれができた時の木材の質がよかったからで、スタインとスタイングレーバー、ベーゼン以外のアジア部品があるドイツ製ピアノがどれほどのものか、ちょっと謎ですね。

質問した人からのコメント

2011/12/24 11:30:42

ありがとうございます

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編集あり2011/12/2117:18:29

第一には乾燥工程の違いが大きいです。自然乾燥でやっちゃうと、保管料だけでとんでもないことになります。スタインウエイは自然乾燥2年だそうです。案外短いですね。
ただし、木が乾燥してからもスタインウエイは1年くらいかけてピアノに組み上げるのです。曲げたり、接着剤でくっつけたりするので、その都度休ませて、なじませるんですね。人件費を考えただけで、高価格になるのがお分かりいただけると思います。
ヤマハやカワイの通常のピアノは、自動車のようにコンピュータ制御で部品を機械切り出しして、流れ生産で組み立てます。なのでより安価で品質も安定します。その品質のレベルが問題なのですが。
カワイには5年かけて自然乾燥している木を使う部分(響板)があるそうです。この木を使ったピアノはほとんど手作りで、ブラインドのテストでスタインウエイ以上の評価になっています。なので海外ではスタインウエイ以上の価格です。円高のせいという話もありますが(笑)。日本だとスタインウエイより安いですが、普通の国産ピアノよりは高価です。このピアノ(シゲル・カワイという機種)は当然、受注生産に近い状態です。ちなみにヤマハの響板の乾燥期間は2年です。

日本は買いためた象牙が残っていて、ヤマハやカワイはいまだに象牙鍵盤のピアノを作ることができています。バブル期にピアノブームがあって、木も買い占めたようです。そのころに買った木は、そろそろ使い切ったのかもしれません。20年くらい前に工場を見たことがありますが、丸太のままゴロゴロ置いてありました。ものすごい太さ&量で、ピアノ販売が減ってきたので扱いに苦慮してるようでした。自然破壊とか海外から叩かれるのも無理ない話ですね。象牙はキバの状態のまま持ってるそうです。これもバブル期にジャパンマネーの力でアフリカから買い占めたらしいです。

takaue165さん

編集あり2011/12/1822:36:17

こんにちは。

正確な原価を回答できる人は、恐らくほとんどいないかと思うのですが、
例示のヤマハの価格とスタインウェイの価格差がなぜなのか、という意味での質問でしょうか?。
その意味であれば回答ができます。
------------------------
補足ありがとうございます。

価格差の部分についてだけ回答します。

まず、
> ヤマハのグランドピアノだと200万~500万とかしますが
それだけではありません。
ヤマハでは代表的なCシリーズ以外に、「プレミアムピアノ」と呼ばれる、SシリーズとCFシリーズというモデルがあり、その価格帯は約400~1900万円です。
http://jp.yamaha.com/products/musical-instruments/keyboards/grandpi...
http://jp.yamaha.com/products/musical-instruments/keyboards/grandpi...
このようにヤマハにもスタインウェイと同じような価格帯のモデルがあるわけです。

ではこの違いは何なのかというと、

・大量生産できるかどうか(機械で作るか手作りをするか)
・素材の購入から製品になるまでにどのくらいの時間がかかるのか

という、主に2点(ただしこの二つは相互に重なる部分があります)に集約されます。

ピアノを作るのに一番時間がかかるのは、素材となる木材の乾燥工程です。
木材の種類や使用部位によって違うようですが、天然乾燥では早くても数年、長いと数十年という乾燥期間を要するとのことです。なのでこの乾燥中の間、木材は大量の在庫となってしまうわけです。

これに対し、ヤマハやカワイは機械乾燥、早い話が巨大な電子レンジのような機能も持つ施設で一気に木材を乾燥させる設備を作りました。これによって早ければ数時間、長くても数日で木材を乾燥させることができるそうで、大量の材料を短期間に用意できるようになったのです。

その後の製造工程でも、機械化を押し進めて、短期間に大量の製造ができるようになりました。
グランドピアノのあのケースの形を作るにしても、スタインウェイなどでは手作業で形を仕上げていくのに対し、ヤマハのCシリーズでは、やわらかくした板に接着剤を塗布して重ねた材料を、プレス機で一気に形づくります。(この場面は、以前テレビ番組で紹介されたことがあります)

このように、1台のピアノができ上がるまでの時間が全く異なり、その間の人間の手間のかけ方も全く異なるため、その結果が製品の価格に反映されているわけです。
逆に言えば、ヤマハでも高価格のシリーズは、それだけ素材と手間をかけているわけです。

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